ラジオシティを使用する
ラジオシティを使用する方法について、簡単に見て行きましょう。
- 「表示」メニューの「ラジオシティ」を選択すると、「ラジオシティ」ウインドウが表示されます。
ラジオシティ - 「ラジオシティ」ウインドウの表示切り替えボタンをクリックして、ラジオシティ設定を表示します。
「表示」タブをクリックすると、「ラジオシティ」ウインドウの表示の設定を行うことができます。必要に応じて設定しておきましょう。
参照ラジオシティ設定
- 「計算」タブをクリックすると、ラジオシティの計算方法の設定を行うことができます。こちらも必要に応じて設定しておきましょう。
参照ラジオシティ設定
- 「ラジオシティ」ウインドウの「開始」ボタンをクリックすると、ラジオシティ計算が開始されます。
「ラジオシティ」ウインドウには、面単位の計算結果が次々に表示されていきます。計算中は、計算インジケータが作動し、計算の進行状況の割合が表示されます。
ラジオシティ計算の結果は、「ラジオシティ」ウインドウに表示されます。参考 透明度が設定されている形状は黒く表示されます。
- ラジオシティ計算が十分に進行すると、進行状況インジケータの減少がゆっくりになります。計算インジケータの点滅が止まり、ラジオシティ計算が完了します。
ラジオシティ計算が完了すると、「停止」ボタンと「中断」ボタンが非アクティブになり、「開始」ボタンがアクティブになります。参考 ラジオシティ計算は、進行状況インジケータに表示される割合が、「計算」タブの「コンバージェンス」テキストボックスに入力された値より小さくなると完了します。「ラジオシティ」ウインドウの途中経過を視認して、計算が十分進んだと判断できれば計算を停止させても構いません。
- 「ラジオシティ」ウインドウの計算結果を確認します。
- 必要に応じて、「カメラ」ウインドウでカメラの設定を行い、レンダリングイメージの構図を調整します。
ラジオシティ計算結果は、光源と形状表面の位置関係だけに依存しているため、ラジオシティ計算後でもカメラ設定を変更することができます。 - 実際にレンダリングする構図が決まったら、レンダリングの設定を行います。
イメージウインドウのレンダリング設定で、レンダリング手法を選択します。
次に「大域照明」タブを選択して、「大域照明」ポップアップメニューから「ラジオシティ」を選択します。これによって、ラジオシティ計算結果が使用できるようになります。
- レンダリング設定の「大域照明」タブにある「エネルギー」ポップアップメニューから、ラジオシティ計算結果の使用方法を設定します。
「間接光」を選択すると、ラジオシティ計算結果を使用して、間接光をレンダリングに反映させます。直接光(光源から形状表面に直接入射する光線)については、ラジオシティ計算結果を使用せず、レイトレーシングまたはシャドウマップの影を使用するので、無限遠光源や点光源、スポットライトの影の輪郭をシャープにレンダリングすることができます。レイトレーシングによるレンダリングの場合は、線光源および面光源の照らされ方は、点光源として処理されます。
「直接光+間接光」を選択すると、直接光についてもラジオシティ計算結果を使用します。面光源の拡散反射を正確に反映できるほか、レイトレーシングで影を計算しない分、レンダリング時間を短くできる利点がありますが、表面材質のバンプマップが表示できません。 - レンダリングの設定を行ったら、イメージウインドウの「レンダリング」ボタンをクリックして、レンダリングを行います。
なお、ラジオシティ計算中は、レンダリングを行うことはできません。
- レンダリング結果を確認して、必要に応じて「色補正」ウインドウで色補正を行います。
「表示」メニューから「色補正」を選択すると、「色補正」ウインドウが表示されます。
「色補正」ウインドウでは、ガンマ補正によるハイライト、中間調、シャドウなどの明るさのバランス調整やカラーバランスの調整を行うことができます。「色補正」ウインドウの設定結果は、再レンダリングを行った際に反映されます。
「色補正」ウインドウの設定は、リアルカラー(RGB各32ビット)に対して反映されるので、画質の劣化の心配は全くありません。積極的に色補正を行ってください。
- 色補正が終了したら、再度レンダリングします。
参考Professionalでは色補正の結果はリアルタイムでレンダリングイメージに反映されます。