ラジオシティ設定
ラジオシティ計算の各種設定を行います。ラジオシティ設定には、「表示」タブ、「計算」タブがあります。設定する項目により、それぞれのタブを切り替えます。
●「表示」タブ
「ラジオシティ」ウインドウへのラジオシティ計算結果の表示方法に関する設定を行います。ラジオシティ計算中の表示設定に関する項目以外は、再計算をすることなく、設定の変更を確認することができます。
- 「メッシュ」チェックボックス
- オンにすると、メッシュの輪郭をワイヤフレーム表示します。ワイヤフレームにより、メッシュの分割の様子を確認することができます。
- 「ソリッド」チェックボックス
- オンにすると、面を表示します。これによって実際のラジオシティ計算結果を確認することができます。
- 「テクスチャ」チェックボックス
- Professionalに搭載されている「ラジオシティ Pro」の機能です。オンにすると、テクスチャを表示します。
- 「カルフェース」チェックボックス
- オンにすると、裏面を隠します。これによって室内など閉じたシーンをその外側から見ることができます。
- 「ブレンド」チェックボックス
- オンにすると、表面材質で透明度が設定された形状を透過して表示します。
- 「放射光線/パッチ」チェックボックス
- オンにすると、ラジオシティ計算中に、放射計算の対象となっている光源/光放射面を赤いワイヤフレームで表示します。
- 「シュート計算表示」テキストボックス
- ラジオシティ計算中に、放射計算の対象となっている光源/光放射面を赤いワイヤフレームで表示するときの設定を行います。何回の計算ごとに表示するかを設定します。
●「計算」タブ
ラジオシティ計算の計算方法について設定します。これらの設定の変更は、再計算時に反映されます。
- 「コンバージェンス」テキストボックス
- ラジオシティ計算の進行状況が、入力された割合に達すると、ラジオシティ計算を完了させます。
- 「拡散反射」テキストボックス
- 「表面材質」ウインドウで設定された「拡散反射」の値に、「拡散反射」テキストボックスの値を乗じた結果をラジオシティに渡して計算を行います。「拡散反射」テキストボックスの設定は、間接光に顕著に反映されます。
- 「メッシュ間隔」グループ
- メッシュ分割感度の設定と合わせて、光を受ける側の計算精度(メッシュの分割精度)を設定します。メッシュは、それぞれの頂点が受け取るエネルギーの大きさの違いによって自動的に分割されます。メッシュ間隔の設定では、その自動分割を開始する間隔(初期メッシュ間隔)と自動分割を終了する間隔(最小メッシュ間隔)を設定します。
- 「初期間隔」テキストボックス
- メッシュ分割を開始するときの、メッシュ間隔の初期値を入力します。単位は、図形メニューの単位ポップアップメニューで指定されている単位となります。
- 「最小間隔」テキストボックス
- メッシュ分割をするときの、メッシュ間隔の最小値を入力します。単位は、図形メニューの単位ポップアップメニューで指定されている単位となります。
- 「メッシュ分割感度」グループ
- メッシュ間隔の設定と合わせて、光を受ける側の計算精度を設定します。メッシュ分割感度は、直接光と間接光それぞれについて、メッシュの自動分割のされ方を設定します。
- 「直接光」テキストボックス
- 直接光について、メッシュの自動分割のされ方を設定します。感度を高く(値を大きく)すると、メッシュの頂点間のエネルギー差が小さい場合でも、メッシュ分割を行います。
- 「間接光」テキストボックス
- 間接光について、メッシュの自動分割のされ方を設定します。感度を高く(値を大きく)すると、メッシュの頂点間のエネルギー差が小さい場合でも、メッシュ分割を行います。
- 「光放射面分割感度」ポップアップメニュー
- 光を放射する側の計算精度(メッシュの分割精度)を設定します。光を受ける側の自動分割とは別に、光を放射する側もメッシュのそれぞれの頂点が放射するエネルギーの大きさの違いによって自動的に分割されます。光放射面分割感度では、その自動分割のされ方を設定します。
- 「天空光計算精度」ポップアップメニュー
- 天空光による陰影の精度を設定します。天空光は、天球を経度方向、緯度方向に均等に分割したときの、それぞれの分割点に垂直な平行光の総量で、太陽光の乱反射をシミュレートします。天空光計算精度は、この天球の分割の精度です。無限遠光源の明るさが微弱な場合、天空光による陰影の精度の不足が判明することがあります。天空光の明るさや色は、「無限遠光源」ウインドウで設定します。
- 「テクスチャ」ポップアップメニュー
- Professionalに搭載されている「ラジオシティ Pro」の機能です。「表面材質」ウインドウで設定された「拡散反射」のテクスチャをラジオシティ計算に反映する方法を設定します。
適用可能なテクスチャは、イメージのラップマッピングを行なっている単一のレイヤのみとなります。 - 「スレッド数」ポップアップメニュー
- Professionalに搭載されている「ラジオシティ Pro」の機能です。ラジオシティ計算に使用するスレッド数を指定することができます。「Auto」を選択しておくと、自動的にスレッド数を判断して、最適な状態に設定します。
- 「影リーク消去」チェックボックス
- オンにすると、自動的に影リーク(影漏れ)を判断して、その症状を防止します。しかし、形状の作成方法によっては、思うような効果が得られない場合もあります。したがって、影リークが発生しないような形状の作成方法をお勧めします。
- 「自動調光」チェックボックス
- Professionalに搭載されている「ラジオシティ Pro」の機能です。オンにすると、調光機能に対応する操作を行ったときに自動的に調光処理が行われ、「ラジオシティ」ウインドウが更新されます。