FogPlus
FogPlusは、レンダリング画像に対してフォグ(霧)の効果を加えるプラグイン機能です。標準搭載されているフォグ機能よりも多機能で、柔軟で細かい設定を行うことがでます。
●FogPlusの特徴
- フォグ効果をプレビューしながら調整できるので、何度もレンダリングしなおす必要がありません。
- 単独エフェクタとして使用すれば、元画像をレンダリングした後にシーンを保存しておくことで、シーンを開きなおせば再レンダリングすることなく何度でも効果をかけなおすことができます。
- Z値を元に処理を行うため、レンダリング手法(スキャンラインやレイトレーシングなど)を選びません。
- 奥行きに対して処理を行う一般的な「スタンダードフォグ」に加えて、Y軸方向にフォグを発生させる「グラウンドフォグ」機能を搭載しています。それぞれのフォグは、単独または混合して使用することができます。
- 専用ジョイント「FogPlusコントローラ」を用いてパラメータのアニメーションを行うことができます。
●FogPlusのフォグの種類
FogPlusでは、スタンダードフォグとグラウンドフォグという性質の異なった2種類のフォグを表現することができます。それぞれのフォグは、単独または混合して使用することができます。
◆スタンダードフォグ
スタンダードフォグは、遠くに行くほど濃度の高くなる一般的なフォグです。
スタンダードフォグの発生範囲は、フォグの発生距離と飽和距離(フォグの濃度が一定になる距離)を視点からの距離でコントロールします。飽和距離より遠くのフォグは、濃度が一定になります。
◆グラウンドフォグ
グラウンドフォグは、地面や天井に漂っているフォグをボリュームレンダリングにより表現します。
グラウンドフォグの発生範囲は、フォグの上限高度と下限高度というY軸方向の距離でコントロールします。発生位置が地面のときは上方向に、天井のときは下方向にフォグが発生します。グラウンドフォグの濃度は、発生位置が地面のときは下限から上限方向に、天井の場合は上限から下限方向に向かって低くなります。
開始位置が「天井」のグラウンドフォグ
開始位置が「地面」のグラウンドフォグ