テキストエフェクタ
テキストエフェクタは、「ツールボックス」の作成から「その他」の「テキストエフェクタ...」を選択すると起動します。
「テキストエフェクタ」は、インストールされているフォントを形状としてShade3Dに入力するだけでなく、簡単な操作で変形、立体化することができます。
TextEffector |
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- 「テキスト」テキストボックス
- Shade3D上で立体化したい文字列を入力します。入力した文字列のアウトラインがプレビューエリアに表示され、文字数に応じて表示も自動的に伸縮します。入力できる文字数は、漢字などの2バイト文字(全角文字)で36字、1バイト文字(半角英数文字)のときは72字までです。英語フォント(HelveticaやTimesなど、フォント名が英語で表示されているフォント)に設定した場合は、漢字やひらがななどの2バイト文字は入力できません。
- 「フォント」ポップアップメニュー
- 文字列のフォントを選択します。ここで選択したフォントを用いて、文字のアウトラインが作成されます。漢字などの2バイト文字を入力する場合には、日本語フォントを使用します。英語フォントでは2バイト文字は入力できません。
参考 フォントによって文字幅情報が異なっているために、フォント設定を変更するとプレビューエリア内で文字の見かけ上の大きさが変化することがあります。これは入力した文字列全体での横幅に合わせて、プレビューエリアでの表示を自動伸縮しているからです。 テキストエフェクタが対応しているフォントは、「すべてのTrueTypeフォント」、「Postscript Type1フォント」、「ttfフォーマットのOpenTypeフォント」の3種類です。
- 「ガイドライン」
- 文字列を変形するガイドラインの性質を選択します。プレビューエリアに表示される文字列の上下(縦書き時は左右)にある赤い線がガイドラインです。テキストエフェクタでは、「直線」「ポリライン」「曲線」の3種類のガイドラインをラジオボタンから選択できます。ガイドラインにに文字を沿わせるかたちで、文字の変形を行います。それぞれのガイドラインのコントロールポイントの状態によって、文字の変形の仕方が異なります。
- 「スタイル」
- 作成される文字のスタイルを変更することができます。「太さ」チェックボックスをオンにすると、作成される文字のスタイルを太字(ボールド)に変更することができます。「斜体」チェックボックスをオンにすると、作成される文字のスタイルを斜体(イタリック)に変更することができます。
- 「グリッド」
- 「表示」チェックボックスをオンにすると、プレビューエリアにグリッドを表示します。「スナップ」チェックボックスをオンにすると、プレビューエリアに表示したグリッドの交点およびその中間位置にコントロールポイントがスナップします。
- 「掃引」チェックボックス、テキストボックス
- オンにすると、文字に、テキストボックスで設定した掃引距離分の厚みを持たせることができます。オフにすると、閉じた線形状として、厚みのない(平面の)文字を作成します。どちらの場合も、文字の穴部分には自動的にShade3Dの「穴」の設定が適用されます。
- 「べベル」チェックボックス
- オンにすると、立体化した文字の側面部分にベベル(傾斜)を付けることができます。ベベルの形状は、「設定」ボタンをクリックすると表示される「ベベルの設定」ダイアログボックスで自由に設定することができます。初期設定で作成したベベルは、立体文字の側面から外側に、文字を太らせる方向で作成されます。したがって、ベベルを付けた場合も、作成される正面と背面の閉じた線形状の部分は、ベベルをかけずに作成した立体文字(掃引体)あるいは掃引しないで作成した文字の線形状と一致します。「掃引」チェックボックスがオフのときは、ベベルも自動的にオフになります。掃引距離が0 に設定されている場合には、ベベルの設定ウインドウは表示されません。
重要Basicに搭載されているテキストエフェクタでは「ベベルの設定」ダイアログボックスで、ベベルの設定を開く、または保存することはできません。
重要Basicに搭載されているテキストエフェクタでは「ベベルの設定」ダイアログボックスで、ベベル編集時にポイントの追加/削除、接線ハンドルの作成/削除はできません。
重要Basicに搭載されているテキストエフェクタでは「ベベルの設定」ダイアログボックスで、ベベル編集時にコンテクストメニューを使用することはできません。また、ポイントをダブルクリックしても「ポイントの設定」ダイアログボックスは表示されず、数値入力によるポイントの座標値指定を行うことはできません。
- 「設定」ボタン
- 「ベベルの設定」ダイアログボックスが表示され、ベベルの編集が可能になります。
参照 ベベルの設定
- 「文字間隔」スライダ、テキストボックス
- 文字列の文字間隔の設定を行います。テキストボックスへの数値入力も可能です。文字間隔の設定を変更しても、それぞれの文字のアウトライン自体の大きさや形は変更されません。文字間のスペースだけが変化します。文字間隔を広くすると、文字列全体の横幅が大きくなります。このとき、テキストエフェクタのプレビューエリアの横幅に文字列全体が表示されるように、表示が自動伸縮され、それぞれの文字は小さく表示されます。
- ズームポップアップメニュー
- プレビューエリアの表示サイズを変更することができます。これは「テキストエフェクタ」のプレビューエリアの表示だけに影響し、図形ウインドウ上に作成される文字のアウトラインのサイズには影響しません。
- 「縦書き」チェックボックス
- オンにすると、文字のアウトラインが縦書きで作成されます。このとき、プレビューエリアでの表示も縦書きになります。縦書きで正しく文字が作成されるのは、日本語フォントを使用し、漢字などの2バイト文字を入力した場合だけです。英語フォント使用時には、横書きの文字列全体が90度回転して配置されます。日本語フォントを使用している場合でも、1バイト文字(半角英数字)は、「縦書き」チェックボックスをオンにすると、90度回転して配置されます。縦書き時は、全角英数字をお使いください。
- 「開く」ボタン
- 設定済みのガイドラインファイル(.gui)を開き、プレビューエリアのガイドラインとして読み込みます。
- 「保存」ボタン
- 現在のプレビューエリア中のガイドラインの情報をガイドラインファイル(.gui)として保存します。
- 「戻す」ボタン
- ガイドラインの編集操作を1つ元に戻します。
- 「再実行」ボタン
- 1つ戻したガイドラインの編集操作を再実行します。
- 「サイズ」ボタン
- 「文字のサイズ」ダイアログボックスが表示されます。作成される文字のアウトラインあるいは立体文字の、Shade3Dの図形ウインドウ上でのサイズを設定します。
文字のサイズ - 「設定」ボタン
- 「設定」ダイアログボックスが表示されます。テキストエフェクタで作成する文字をShade3Dに入力する際の、形状の種類を「自由曲面」「ポリゴンメッシュ」から選択します。
設定 重要Basicに搭載されているテキストエフェクタではポリゴンメッシュとして文字の形状をShade3Dの図形ウインドウ上に入力することはできません。そのため「設定」ダイアログボックスでポリゴンメッシュは選択できません。
- 「OK」ボタン
- 設定にしたがって、Shade3Dの図形ウインドウ上に文字のアウトラインの形状が作成されます。
このとき、テキストエフェクタの各種設定は自動的に記録され、次にテキストエフェクタを使用するときには、前回の設定と同じ状態でウインドウが開きます。
作成された文字のアウトラインの形状は、1文字分ずつパートにまとめられ、さらにすべての文字パートが1つのパートにまとめられます。
各文字パートには、入力した文字に対応したパート名がつけられます。ブーリアン記号や曲面分割記号に相当する文字が入力された場合には、不用意にそれらの特殊記号の効果が現れないように、自動的にパート名の先頭に半角スペースが挿入されます。
文字の形の中で、穴が空いている部分に該当する線形状は、「形状情報」ウインドウの「穴」チェックボックスが自動的にオンに設定されます。
参考 Shade3Dに書き出された形状は、Shade3Dの「ブラウザ」で書き出されたすべての形状を含むパートを選択し、「情報」ポップアップメニューから「テキストエフェクタ属性設定」を選択することで、テキストエフェクタ上で再編集が可能です。
- 「キャンセル」ボタン
- 線形状を作成せずに、テキストエフェクタを終了してShade3Dに戻ります。
- 「リセット」ボタン
- ガイドラインの設定を初期状態に戻します。「テキスト」テキストボックスに入力した文字列はリセットされません。