IKの使い方
●IKの設定方法
- 2つ以上のボールジョイントを階層として配置します。
ボーンもIKを構成するジョイントとして使用することができます。(13.1)
3つ以上のボールジョイントを配置する場合は、3つが直線に並ばないように少し角度をつけて配置するようにしてください。曲がった方向に対して、IKの屈伸処理が適用されます。
- ツールボックスの「編集」タブの「共通」グループから「IK」を選択します。
IKのツールパラメータが表示されます。
- IKのルート(先頭)にするジョイント、またはボーンをブラウザより選択し、IKツールパラメータの「ルート」グループの「適用」ボタンを押します。
- IKのエンド(終端)にするジョイント、またはボーンをブラウザより選択し、IKツールパラメータの「エンド」グループの「適用」ボタンを押します。
IKツールパラメータ上およびブラウザでは、以下のように割り当てられます。
また、「IKゴール (C)」というゴール形状が自動的に作成されます。
ゴールの名称は「IKゴール (エンド形状名)」が割り当てられます。これで、IKの設定は完了です。
IKゴール、またはIKルート形状がジョイントモードで移動することにより、IKでの補正処理が行われます。
エンド形状がゴール形状に極力近づくように動き、その間が適宜補間されます。
このとき、IKルート以下からIKエンドまでは動きが自動的に補間されますので、ジョイントとしては制御することができません。
●ジョイントモードで動かす
- コントロールバーから編集モードを「ジョイント」に切り替えます。
図形ウインドウではIKが適用されたボールジョイント間に青い線が表示されます。
- ブラウザまたは図形ウインドウで「IKゴール」のボールジョイントを選択し、図形ウインドウ上でドラッグします。このとき、IKの拘束がかかった状態で動きます。
IKルート形状は、IKゴール形状を動かしても回転はしますがその場からは移動しません。
- 次に「IKルート」を選択して、図形ウインドウ上でドラッグして移動します。このときも、IKの拘束がかかった状態で動きます。
IKエンドの形状が極力IKゴール形状に近づくように補正されます。
●モーションウインドウで動きを登録
- モーションウインドウにて、始めのキーフレームを固定化するために0フレーム目にキーを作成します。
IKルートからIKエンド、IKゴールをキー登録します。
- IKゴールを選択し、ジョイントモードで動かしながらモーションウインドウでキー登録していきます。
モーションウインドウのシーケンス位置を移動、ジョイントモードにてIKゴールを図形ウインドウ上で移動、キー登録、を繰り返します。
これをモーションウインドウより再生すると、キー登録したのはIKゴールだけですが、IKルートからIKエンド間のジョイントも動いているのを確認できます。