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ラジオシティ Proの調光機能

調光機能はラジオシティ計算後に光源ごとの放射エネルギーの変更および配光特性の変更が可能になるもので、これによって、もう一度全ての情報を再計算をさせることなく高速に光量やカラーのバランス調整を行うことが可能になります。

●調光機能の使用方法

調光機能を利用するには、ラジオシティウインドウの「調光」ボタンをクリックします。

ラジオシティ

●自動調光機能の使用方法

自動調光機能を利用するには、計算タブにある「自動調光」チェックボックスをオンにします。これによって、調光機能に対応する操作を行ったときに自動的に調光処理が行われ、「ラジオシティ」ウインドウが更新されます。

ラジオシティ

●調光機能に対応している操作

点光源・スポットライトの以下の操作が調光機能による計算に対応しています。

注意調光機能は線光源、面光源、無限遠光源には対応していません。


(調光機能を用いた例:上の画像の状態から、スポットライトの明るさ、角度等を変更し、調光機能を用いて再レンダリングした状態が下の画像)

●調光機能の活用

ここでは、先に利用したサンプル形状を用いて、調光機能を実際に使用してみましょう。「sample_room2.shd」を開きます。

「sample_room.shd」と比較して、全体を照らす面光源が暗めに設定され、いくつかのスポットライトで照明が設定されています。このスポットライトを編集してみましょう。

最初はスポットライトの明るさを変更し、明るくしてみましょう。ここでは「スポットライトA」の明るさを「600」から「1000」に、「スポットライトB」の明るさを「800」から「1200」に変更しました。

スポットライトの明るさを変更したら、ラジオシティウインドウの「調光」ボタンをクリックします。しばらくすると、ラジオシティ計算結果にスポットライトの明るさの編集結果が反映されます。

ラジオシティ

この状態でレンダリングを実行すると、調光の結果が反映されたラジオシティ計算結果を用いて、レンダリングが実行されます。

同様に明るさを暗くすることや、スポットライトの照射角度、ソフトネスの変更を反映させることも可能です。
ここでは「スポットライトA」、「スポットライトB」、「スポットライトC」をそれぞれ、以下のように変更しました。

調光の結果とそれを用いたレンダリング結果は以下のようになります。

他にも「調光機能に対応している操作」の項で記載された操作に対応しています。もちろん露出調整と組み合わせることも可能ですので、対応している操作であれば、何度も試行錯誤して、最適なシーンを作り出すことができます。

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