ラジオシティ計算の面の分割とエネルギーの発散
●ラジオシティ計算の面の分割
ラジオシティ計算では、二段階の面の分割を行います。
はじめの分割は、ラジオシティを使用しない場合でも行われる、レンダリングのための曲面の多角形への分割です。この分割は、形状の名前の先頭に付けられた曲面分割記号、あるいはレンダリング設定の「面の分割」ポップアップメニューの指定に従って行われます。
ラジオシティ計算では、それぞれの多角形について各頂点の色を比較し、差が大きい場合にさらに細かな面(メッシュ)に分割を行います。この二段階目の分割の仕方は、ラジオシティ設定の「計算」タブで設定します。
●メッシュ間隔の設定
ここでは、「メッシュ間隔」の設定に関連して、発生する症状と、その対策を見てみましょう。メッシュ分割方式では、メッシュ間隔より細かい形状をとらえきれない場合があります。
(左から「ラジオシティ」ウインドウ、計算結果を使用したレンダリングイメージ、「大域照明」タブの「エネルギー」ポップアップメニューを「間接光」に設定したレンダリングイメージ)
また、「メッシュ間隔」の「最小間隔」がシーンに対して大きい場合、階段状の影が発生します。「最小間隔」を小さくすることで回避できます。
●エネルギーの発散
ラジオシティ計算が進行するにつれて、進行状況インジケータに表示される割合が増加していき、計算が完了しないことがあります。ほとんどの場合、形状が同位置に重なっていることが原因です。形状をわずかに離すか、いずれかが不要な場合は削除してください。