ラジオシティ計算について
●ラジオシティ計算の停止と完了
ラジオシティ計算は、進行状況インジケータに表示される割合が、「計算」タブの「コンバージェンス」テキストボックスに入力された値より小さくなると完了します。
ラジオシティ計算は、直接光などの大きなエネルギーを受けた面の計算から行われ、徐々に小さなエネルギーの計算に移って行きます。したがって、計算結果が形状の色に与える影響も、計算が進むにつれて徐々に小さくなって行きます。「ラジオシティ」ウインドウの途中経過を視認して、計算が十分進んだと判断できれば計算を停止してください。
進行状況インジケータに表示される割合は、計算前のシーンの全エネルギーに対する、未放射のエネルギーの割合です。全エネルギーは、光源と形状により決定されます。光源からエネルギーを受けた形状は、そのエネルギーによって明るさが決定され、次にその形状自身が光源となって他の形状にエネルギーを渡します。他の形状に渡すエネルギーは、エネルギー保存の法則に従い、自身が受け取ったエネルギーより小さくなります。このエネルギーの伝播は、未放射エネルギーの割合が「コンバージェンス」の値より小さくなるまで続けられます。
●ラジオシティの再計算
ラジオシティ計算後、形状と光源の位置関係や光源の設定、形状の表面材質設定、形状の分割精度の変更、形状の変換などを行った場合には、ラジオシティを再計算する必要があります。カメラの設定変更では、再計算の必要はありません。
参考 Professionalに搭載されている「ラジオシティ Pro」では、調光機能により、光源の位置、強さ、色を変更しても、再計算を必要としない場合があります。