「その他」タブ
その他のレンダリングに関する各種設定を行います。
注意Shade 10.5までの「透明度を描画」チェックボックスと「Z値を保存する」チェックボックスは「マルチパス」に統合されました。同機能を使用するには、「マルチパス」タブの「マルチパスを保持する」チェックボックスをオンにし、パスの一覧にある「透明度」と「Z値」をそれぞれオンにします。
- 「スレッド数」ポップアップメニュー
- レイトレーシング(ドラフト)、レイトレーシング、パストレーシングのときのレンダリングを、選択されたスレッド数に分割し、複数のタスクとしてコンピュータに処理させます。コンピュータのCPU数に合わせると、すべてのCPUを効率的に使ってレンダリングを行います。レンダリング実行中は、イメージウインドウにスレッド数分の色分けされたブロックカーソルが表示されます。
- 「互換」ポップアップメニュー
- 過去のバージョンのShade3Dと互換性を保ったレンダリングを行うことができます。ポップアップメニューから、互換性を保つバージョンを選択します。
- 「アルファ値乗算済み」チェックボックス
- オンにすると、アンチエリアシング処理を背景に適用します。
オフにすると、アルファチャンネル以外のチャンネルには適用しません。 - 「透明度がアルファに影響する」チェックボックス
- オンにすると、透明を設定した材質の部分のアルファ値が、その透明度を反映したものになるようにします。
- 「内部反射」チェックボックス
- オンにすると、表面での反射以外に、透明形状内部での反射の計算も行います。これによって、透明形状をレンダリングする際にクオリティが向上します。多くの反射の計算を必要とするシーンをレンダリングする場合は、計算に時間がかかることがあります。レンダリング手法が、レイトレーシングまたはパストレーシングのときにアクティブになります。
- 「収差に波長を反映」チェックボックス
- オンにすることで、波長をシミュレートし、より自然な収差の表現を可能とします。このチェックボックスは、レンダリング手法が「パストレーシング」のときのみ有効です。
- 「視線追跡レベル」テキストボックス
- レンダリング手法がレイトレーシングまたはパストレーシングのときのレイの反射回数を設定します。非常に多くの反射を繰り返すような状態をレンダリングするとレンダリング時間の増加の原因となります。このような状態を回避するために、Shade3Dでは反射の回数に制限を設けることができます。設定した値を越えての反射は行われません。
- 「レイトレーシングの画質」テキストボックス
- レンダリング手法がレイトレーシングまたはパストレーシングのときの画質を設定します。レイトレーシングのときは、アンチエリアシングのサンプリングの程度を調整することで、アンチエリアシングの品質を向上させることができます。パストレーシングのときは、分散するレイの本数を調整することで、反射や透明度、ソフトシャドウ、被写界深度効果などの品質を向上させることができます。
- 「レイオフセット」ポップアップメニュー、テキストボックス
- レンダリング手法がレイトレーシングのときのレイオフセット値を設定します。レイトレーシングのレイ(視線)が形状表面で交差(反射、透過)するとき、誤差などが原因で誤って形状表面と繰り返し交差することを避けるため、交差した位置から進行方向に極小距離だけ進めた位置からレイトレーシングを再開します。この距離を「レイオフセット」と呼びます。レイオフセットの値は「相対値」、「絶対値」から選択できます。
- 「初期設定」ボタン
- 「レイオフセット」ポップアップメニュー、テキストボックスの設定を初期状態に戻します。