Shade3D オンラインヘルプ [目次]

フォトモデラーリファレンス

●「画像リスト」グループ

写真画像の管理を行います。

「読込」ボタン
画像をShade3Dのマスターイメージとして読み込みます。読み込まれた画像はリストボックスに表示されます。
読み込まれた画像を削除すると、画像に設定された情報も一緒に削除されますので、なるべく削除の無いようにあらかじめ使用する画像を決めておき、必要な画像のみ読み込むことをお勧めします。
「削除」ボタン
リストボックスで選択されている画像を削除します。Shade3Dのマスターイメージとして読み込まれた画像が削除されます。
また、画像ごとに配置されている面情報、アンドゥ情報もクリアされます。
「リストボックス」
読み込まれた画像をリスト表示します。リストボックスで選択されている画像がウインドウ右の「モデリング」タブを選択したときのプレビューエリアに表示されます。
「三次元復元使用」チェックボックス
オンにすると、オンにされた画像に指定された面の情報が三次元復元で使用されます。
「基準平面」記号
基準平面が指定されている画像には、画像名の先頭に「*」記号が表示されます。

●フェイスリスト

画像リストで選択されている画像に割り当てられている面または補助線を管理します。

「コピー」ボタン
リストボックスで選択されている面をコピーします。
「ペースト」ボタン
コピーした面をリストボックスの選択項目の下にペーストします。
「削除」ボタン
リストボックスで選択されている面を削除します。
「リストボックス」
画像リストのリストボックスで選択されている画像に割り当てられている面または補助線の情報を表示します。
リストボックスで選択されている面または補助線は、ウインドウ右の「モデリング」タブを選択したときのプレビューエリアでも選択状態となります。プレビューエリアで面または補助線を選択した場合もリストボックスの項目が選択状態となります。また、項目のIDや名称を変更は、リストボックスの項目をダブルクリックすると表示される「フェイス情報」ダイアログボックスで行います。
参照「フェイス情報」ダイアログボックス
「面・補助線表示」チェックボックス
オンにすると、ウインドウ右の「モデリング」タブを選択したときのプレビューエリアに面が表示されます。
オン/オフは表示の切り替えのみで、三次元復元時にはすべての面が推定に使用されます。
「ID」
「0」から始まるIDが割り当てられます。基準平面には「0」番が割り当てられます。IDは読み込まれている画像全体での通し番号となります。
「すべての画像で反映」チェックボックス
面表示のオン/オフをすべての画像で連動します。

●操作コマンド

面を配置するためのツールです。

「line」ボタン
プレビューエリアの面または補助線を選択します。
余白からドラッグした矩形範囲でも選択できます。[Shift]キーで追加選択できます。面または補助線をドラッグすると、選択された面または補助線を移動できます。
「point」ボタン
プレビューエリアの面または補助線の頂点を選択します。
余白からドラッグした矩形範囲でも選択できます。[Shift]キーで追加選択できます。頂点をドラッグすると、選択された頂点を移動できます。
「s-all」ボタン
プレビューエリアの面または補助線をすべて選択します。
「undo」ボタン
直前の操作を取り消します。最大で100回まで取り消すことができます。
アンドゥ情報は、Shade3Dブラウザの選択形状から新たに属性情報を読み込んだ場合、あるいは画像リストから画像を削除した場合にクリアされます。
[Ctrl]キー+[Z](Windows)|[Command]キー+[Z](macOS)キーのショートカットからも実行できます。「△Shade」ボタンで情報を読み込むと、履歴はすべてクリアされます。
「redo」ボタン
取り消した操作を再実行します。最大で100回まで再実行できます。
[Ctrl]キー+[Y](Windows)|[Command]キー+[Shift]キー+[Z](macOS)キーのショートカットからも実行できます。「△Shade」ボタンで情報を読み込むと、履歴はすべてクリアされます。
「r-face」ボタン
プレビューエリアで4点を反時計回りに指定して、基準平面を配置します。
選択すると、グループ表示エリアに「基準平面作成」グループが表示されます。基準平面は、三次元空間上で4つの角が90度である「長方形」か「正方形」である必要があります。また、すべての画像上で基準平面が指定されている必要があります。三次元復元の精度は、画像上で指定された基準平面の大きさに比例します。
「基準平面作成」グループ
基準平面は「ID」が「0」番、頂点の数は4点に固定されています。このパラメータは変更できません。
「face」ボタン
基準平面以降の「ID」が「0」番以降の面を配置します。選択すると、グループ表示エリアに「面作成」グループが表示されます。
「面作成」グループ
「頂点数」ポップアップメニュー
作成する面の頂点数を「三角形」「四角形」「多角形」から選択します。
プレビューエリアで選択した頂点数クリックすると、面が配置されます。プレビューエリアでのマウスのダブルクリック、または「Enter」キーを押しても面の配置となります。
「面ID指定」ポップアップメニュー
面に割り当てられているIDを「ID未設定」「面ID」から選択します。
「ID未設定」
面を配置したときのIDが「?」となり、後から面IDを割り当てることができます。IDが「?」の面は三次元復元の対象となりません。
「面ID」
「面ID」テキストボックスで指定したIDの面を生成します。
IDを変更せずに面を配置すると、前回配置した位置の面が削除され、新規に配置した位置に再配置されることになります。
「p-add」ボタン
すでに配置した面に頂点を追加します。プレビューエリアで配置された面の稜線をクリックして頂点を追加します。
複数の面の境界となる稜線上をクリックした場合は、複数の面に頂点が追加されます。基準平面の場合は4点以上の頂点は追加されません。
「p-del」ボタン
すでに配置した面の頂点を削除します。プレビューエリアで配置された面の頂点をクリックして頂点を削除します。
削除すると頂点が3点以下になる場合は削除されません。選択すると「頂点の削除」グループが表示されます。
「頂点の削除」グループ
ポップアップメニューで頂点削除時の確認を「削除の確認を行う」「削除の確認を行わない」から選択します。
「del.」ボタン
プレビューエリアで選択されているすべての面または補助線を削除します。
「rev」ボタン
プレビューエリアで選択されているすべての面の頂点の並びを逆転させます。
「snap」ボタン
面作成で頂点を配置するとき、または移動するときに頂点同時を吸着させます。
「start」ボタン
面を構成する頂点の始点を指定します。
このボタンをクリックした後でプレビューエリアの面の頂点を選択すると、選択された頂点を始点として面を構成する頂点を再配置します。
「faceID」ボタン
プレビューエリアで1つだけ選択されている面のIDを変更します。
選択すると「面IDの変更」グループが表示されます。
「面IDの変更」グループ
「面ID」テキストボックスに変更するIDを入力して「変更」ボタンを押して面IDを変更します。
面作成時に「?」となっている面のIDもここで変更します。
「info.」ボタン
選択すると「オブジェクト情報」グループを表示します。
「オブジェクト情報」グループ
プレビューエリアで1つだけ選択されている面の、頂点数と面IDを表示します。
「guide」ボタン
面作成のアタリとして使用する補助線を作成します。
このボタンをクリックした後でプレビューエリアの2カ所をクリックすると、2点の延長線を黄色のラインで描画します。クリックした2点は面作成時のスナップ対象となります。
補助線は三次元復元の対象となりません。補助線による延長線上の消失点や、形状の後ろに隠れてしまう消失点を判断する補助として使用します。
画像上で明確な面となっていない広い範囲に補助線を配置し、補助線同士の交点から広い範囲の基準平面を作成する用途などに使用します。
補助線はフェイスリストで管理することができます。
「opt」ボタン
三次元復元された立体をShade3Dのポリゴンメッシュとして出力するサイズの情報を指定します。
選択すると「出力オプション」グループを表示します。
「出力オプション」グループ
「形状サイズ」テキストボックス
三次元復元された立体形状に外接するバウンディングボックスのXYZ方向の長辺のサイズを指定します。もっとも長い辺が指定したサイズに一致するように出力されます。
「テクスチャ」テキストボックス
三次元復元された立体形状に割り当てるテクスチャサイズを指定します。読み込んだ画像の精度が高い場合は、大きな値を指定するほどテクスチャの精度が上がります。指定した値が大きいほど、テクスチャの生成に時間がかかります。なお、フォトモデラーの「3Dビュー」タブのプレビューではテクスチャサイズは512に固定されており、「テクスチャ」テキストボックスの値は反映されません。

●「三次元復元」ボタン

配置された面の情報から三次元を推定して、立体を作成します。成功すると「3Dビュー」タブに形状が3D化されて表示されます。

●その他のオプション

その他のオプションを設定します。

「基準平面を復元」チェックボックス
オン
三次元復元時に基準平面も立体形状を構成する面として復元します。
オフ
基準平面は三次元復元時の三次元推定には使用されますが、立体形状を構成する面としては使用されません。基準平面をアタリとしてのみ使用したい場合にはオフにします。オフにすると基準平面の分のテクスチャも生成されなくなり、他の面のテクスチャ精度をその分上げることにもなります。
 
「復元後の再投影」チェックボックス
オン
三次元復元後に作成された立体にどのように面が作成されたかを、現在表示している画像に立体から面を再投影して赤色で表示します。この赤色で表示された面と配置した面のズレが、すべての画像で少ないほど、三次元復元の精度が高いという判断材料となります。
オフ
再投影された赤いラインは非表示になります。
「透明度」スライダ、テキストボックス
選択されている画像の透明度を指定します。配置する面や補助線が見づらい場合に使用します。
透明度は画像ごとに指定します。

●設定の保存・読込

「自動更新」チェックボックス
オンにすると、フォトモデラーでの操作を、Shade3Dのブラウザで選択されているパートのカスタム属性に自動的に保存します。また、三次元復元を行い成功すると、立体形状をポリゴンメッシュとして選択パート内に生成します。
「▼Shade」ボタン
現在の設定情報を、Shade3Dのブラウザで選択されているパートのカスタム属性として保存します。
「▲Shade」ボタン
Shade3Dのブラウザで選択されているパートのカスタム属性から設定を読み込みます。新規作成されたパートなど、属性が存在しない場合はフォトモデラー内の情報がクリアされます。

●「モデリング」タブ

モデリング操作エリアを表示します。

「プレビューエリア」
読み込まれた画像、基準平面、面、補助線、再投影面などを表示します。
「パン」
プレビューエリアを上下左右にスクロールします。プレビューエリアの「スペース」キー+ドラッグ、または「矢印」キーでも同様の操作を行えます。
「ズーム」
プレビューエリアを拡大縮小します。マウスホイールの回転、または「Shift」キー+「上下矢印」キーでも同様の操作を行えます。
「回転」
プレビューエリアを回転します。
「リセット」
プレビューエリアにかかっているパンやズームなどの操作を取り消し初期値で表示します。

●「3Dビュー」タブ

3Dビューエリアを表示します。

「プレビューエリア」
三次元復元された立体やグリッドを表示します。
「パン」
プレビューエリアを上下左右にスクロールします。プレビューエリアの「スペース」キー+ドラッグ、または「矢印」キーでも同様の操作を行えます。
「ズーム」
プレビューエリアを拡大縮小します。マウスホイールの回転、または「Shift」キー+「上下矢印」キーでも同様の操作を行えます。
「回転」
立体形状を回転します。プレビューエリアの「スペース」+「Shift」キー+ドラッグでも同様の操作を行えます。
「リセット」
プレビューエリアにかかっているパンやズームなどの操作を取り消し初期値で表示します。

●その他

ブラウザ上でのフォトモデラー情報
フォトモデラーの情報は、パートのカスタム属性として、三次元復元された立体はポリゴンメッシュとして格納されます。カスタム属性が保存されたパートには「[Photo Modeling]」というラベルが付きます。パート内に格納されるポリゴンメッシュは常に1つで、変更された場合はいったんクリアされ、再度格納されることになります。
フォトモデラーで読み込んだ画像、ならびに三次元復元後に割り当てられるテクスチャ画像はマスターイメージとして格納されます。読み込んだ画像はファイル名がマスターイメージ名になり、三次元復元後に割り当てられるテクスチャ画像は「texture」というマスターイメージ名になります。
三次元復元された形状のテクスチャ
三次元復元後に割り当てられるテクスチャ画像は、三角形または四角形ごとに1枚の画像にタイル状に敷き詰められます。
多角形が存在する場合は、テクスチャの下1/4の領域に配置されます。多角形ほど効率的に敷き詰められないので、面は極力三角形または四角形で作成するほうが効率的です。
面の作成条件
1つの面は、最低でも2つの画像上に同一IDで存在する必要があります。また、被写体が単純な立方体ではなく、凸のある形状の場合、カメラアングルによって見えなくなる面が発生しますが、隠れている面が他の2つ以上の画像上で面として指定されている場合は、隠れている面には面を配置する必要はありません。
  1. 奥にある面は隠れていて見えないので面を配置しません。

  2. 2つ以上の別の画像で、隠れていた面に面を配置します。

  3. 隠れていた面も立体化されます。

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