フォトモデラーの使用方法
- ツールボックスの「作成」タブの「プラグイン」グループから「フォトモデラー...」を選択して起動します。
フォトモデラーのウインドウが開き、ブラウザにはフォトモデラーが使用する情報を属性として保存するためのパート「パート[Photo Modeling]」が作成されます。
- 立体化に使用する画像を読み込みます。最低でも3枚、異なるアングルから撮影した画像が必要です。
読み込んだ画像は、Shade3Dのマスターイメージとして読み込まれます。ここでは4枚の画像を読み込みました。
注意画像を用意するときは、以下の点に注意が必要です。
・撮影には同じカメラを使用する
・被写体を中心に3方向以上別のアングルで撮影する
・カメラの焦点距離・視野角度・ズーム値を変更しない
・同一サイズで撮影する
・写真をトリミングしない
・カメラのレンズのゆがみを極力抑える - 右上のビュー操作エリアで、読み込んだ画像の位置、サイズ、回転を行い、プレビューエリアの中央に被写体が表示されるように調整します。
操作を行うには、それぞれのアイコンをドラッグします。
(左から/パン、ズーム、回転、リセット) - 読み込んだすべての画像に対して「基準平面」を配置します。
「基準平面」はすべての画像に存在する面で、現実世界での正方形、あるいは長方形である必要があります。フォトモデラーを起動すると「rface」ツールが選択されてます。このツールが選択された状態で、右のプレビューエリアで左回りに4点をクリックして基準平面を配置します。クリックする最初の位置は、すべての基準平面で同じ位置でなければなりません。ここでは上部の面を基準平面とし、最初のクリック位置は右下のボトルのある角にしました。基準平面が設定された画像には「*」記号が表示されます。
- 読み込んだすべての画像に対して、基準平面以外の面を配置します。
「face」ツールが選択された状態で、右のプレビューエリアを左回りにクリックして面を配置します。初期値では頂点数が4に設定されていますので、4回クリックすると面が配置されます。配置された面には「?」が表示され、IDが未設定であることを示しています。基準平面の配置と同様、最初のクリック位置は面ごとに同じ位置でなければなりません。 - 配置された面にIDを設定して、面同士の関連を設定します。
IDはすべての画像で共通でなくてはなりません。たとえば、現実世界で正面となる面を「1」とした場合は、正面が撮影されているすべての画像で、正面に配置された面のIDを必ず「1」に設定します。作例では、正面のIDを「1」、右側を「3」、左側を「2」、後ろ側を「4」としました。IDの設定は、複数の画像で統一させなくてはならないので、あらかじめメモなどに書いてから設定すると良いでしょう。- 画像リストボックスで画像を選択します。
- フェイスリストボックスで「?」となっている項目をダブルクリックして「フェイス情報」ダイアログボックスを表示します。
- 「面ID」にIDを入力し、名称を設定して「OK」ボタンを押します。
配置される面は、IDごとに自動的に色分けされます。基準平面は濃い青で、ID未設定の面は灰色。1番から8番までが橙、黄、黄緑、緑、空色、青、紫、桃となり、9番からはまた橙からはじまります。選択されている面は赤となります。
- すべての画像に対して、基準平面の配置、ID設定された面の配置が済んだら「三次元復元」ボタンで立体化します。成功すると「三次元復元が完了しました」というメッセージが表示されます。
「3Dビュー」タブに切り替えると、プレビューエリアに立体が表示され、立体の面には写真から自動抽出したテクスチャが貼られています。
立体を回転させるには、右上のビュー操作エリアの「回転アイコン」をドラッグします。
- 「▽Shade」ボタンで立体を出力して完成です。
起動時に作成された、あるいは現在選択されている「パート」の属性としてフォトモデラーの情報が出力されます。立体化が成功している場合にはポリゴンメッシュもパート内に出力されます。
立体に貼られたテクスチャは、マスターイメージの「texture」として保存されています。