ファーの設定
ヘアーサロンでは前述の「ヘア」モードの他に、髪の毛1本1本を立体化する方法でヘアを作成する「ファー」モードを使用することができます。
●「ファー」モードへ切り替え
「ファー」モードに切り替えることによって、「ファー操作」タブが設定可能になります。
- 「ヘア設定」ウインドウにある「ファーモード」ボタンをクリックして、「ファー」モードに切り替えます。
- 「ファー」モードも同様にヘアガイドの設定を行います。「ファー操作」タブ内の機能を使用して設定を行います。
●毛の根元の色を変更する
- 「ヘア設定」ウインドウの「ファーモード」ボタンをクリックします。
- 「ファー操作」タブにある「根元の色」ボタンをクリックします。
- ウインドウ右下に設定グループが表示されます。ペンサイズの設定項目より任意のペンサイズを指定し、「色」カラーボックスで黒以外の色に設定します。
- 画面上で毛の根元を変更したい部分をペンで塗りつぶします。
- OKボタンをクリックし設定を終了して、レンダリングを行います。
ペンで塗りつぶした部分のみ毛の根元の色が変更されました。
Shade 10.5以降のバージョンに搭載されているヘアーサロンでは、「根元の色」の設定にカラーボックスによる色の設定以外にも、「影響範囲」スライダ・テキストボックスによって、設定した色の影響する範囲を設定することが可能になりました。
影響範囲の設定が「1.0」のときには、根元の色がファーの先端まで適用されます。「0.5」のときには同様に根元から半分まで適用される形となります。
以下の画像は、上より影響範囲を「0.0」、「0.5」、「1.0」に設定したときのレンダリング結果となります。
●毛の色、太さを変更する
- 変更したいヘアガイドを選択した状態で、「ファー操作」タブにある「毛の色および太さ」ボタンをクリックします。
- ウインドウ右下に設定グループが表示されます。左側にあるマーカーをクリック後、「色」カラーボックスをクリックし変更したい色に設定します。
また、「根元の太さ」テキストボックスを設定することによって、ヘアの根元の太さを設定することができます。
- OKボタンをクリックし設定を終了して、レンダリングを行います。
ペンで塗りつぶした部分のみ毛の根元の色と太さが変更されました。
●毛の長さを変更する
- 1. 変更したいヘアガイドを選択した状態で、「ファー操作」タブにある「毛の長さ」ボタンをクリックします。
- ウインドウ右下に設定グループが表示されます。ペンサイズの設定項目より任意のペンサイズを指定し、「長さ」テキストボックスを「0.5」に設定します。
- 画面上で毛の長さを変更したい部分をペンで塗りつぶします。
- OKボタンをクリックし設定を終了して、レンダリングを行います。
ペンで塗りつぶした部分のみ毛の長さが変更されました。「長さ」テキストボックスを「0.5」に設定したため、塗りつぶした部分が通常の長さより短くなっています。
●毛の密度を変更する
- 変更したいヘアガイドを選択した状態で、「ファー操作」タブにある「毛の密度」ボタンをクリックします。
- 各項目を設定します。
参照各項目の詳細は後述のリファレンスを参照してください。
- 画面上で毛の密度を変更したい部分をペンで塗りつぶします。
- OKボタンをクリックし設定を終了して、レンダリングを行います。
ペンで塗りつぶした部分のみ毛の密度が変更されました。「密度」テキストボックスを「0.2」に設定したため、塗りつぶした部分が通常の密度より薄くなっています。
●ヘアガイドごとに毛の色を適用する
- 変更したいヘアガイドを「選択」ボタンを使用して選択します。
- 「ファー操作」タブにある「毛の色および太さ」ボタンをクリックし、色を設定します。
- OKボタンをクリックし設定を終了して、レンダリングを行います。
選択した部分のみ、毛の色が変更されました。
●スポイト機能を用いたファー設定のペイント操作
「根元の色」「毛の長さ」「毛の密度」モード時にShiftキーを押すことで、プレビュー内のマウスカーソルのアイコン表示が「ペン」から「スポイト」に変わります。
(左:ペンアイコン、右:スポイトアイコン)
この状態で情報を取得したい任意の場所をクリックすると、既にペイントされている設定値を取得することができます。
「根元の色」操作時には、色情報を「色」カラーボックスに反映させます。
「毛の長さ」操作時には、「長さ」スライダ・テキストボックスに情報を反映させます。
「毛の密度」操作時には、「密度」スライダ・テキストボックスに情報を反映させます。
下のレンダリングイメージは、「根元の色」「毛の長さ」「毛の密度」について、スポイト機能を用いて編集を行ったものです。