COLLADAコンバータ
COLLADA形式(dae)は、SCEA社(Sony Computer Entertainment America Inc.)が提案し、PLAYSTATION® 3でも利用されているXMLベースのオープンなファイル形式です。
重要COLLADA形式のインポートは、Professionalにのみ搭載されている機能です。
●COLLADAインポータの使用方法
COLLADA形式(dae)を入力するには、「ファイル」メニューの「インポート」サブメニューより、「COLLADA」を選択します。表示されるインポートダイアログボックスで、マテリアルやUV情報などの各種設定を行うことが可能です。
●「COLLADAインポート設定」ダイアログボックス
- 「座標変換」グループ
-
- 「スケール」テキストボックス
- 形状を読み込んだときの、Shade3D上でのサイズを設定します。
- 「座標プレビュー」ボックス
- 「反転」ボタン、「交換」ボタンで設定した座標設定をプレビューします。
- 「反転」ボタン(X、Y、Z)
- 指定した軸を反転させます。結果が「座標プレビュー」ボックスに反映されます。
- 「交換」ボタン(X-Y、Y-Z、Z-X)
- 指定した方向が互いに入れ替わります。結果が「座標プレビュー」ボックスに反映されます。
- 「リセット」ボタン
- 「反転」ボタン、「交換」ボタンの設定を初期設定に戻します。
- 「COLLADAインポート設定」グループ
-
- 「グループ名を使用」チェックボックス
- グループ名を形状の名前として使用します。オフにした場合は、形状の初期名称が表記されます。
- 「UV値」チェックボックス
- ポリゴンメッシュのUV値を読み込みます。UV値を設定してあるデータを読み込む場合は、このチェックボックスをオンにしてください。
- 「V方向を反転」チェックボックス
- オンにすると、V値の情報を反転します。
- 「マテリアルファイル」チェックボックス
- マテリアルファイル(.mtl)を読み込み、表面材質として設定します。
- 「Poser単位から変換」
- Poser単位で記述されているファイルとしてインポートを行います。Poserで出力したOBJファイルをインポートするときに、縮尺のズレを防ぐことができます。
- 「スキン」チェックボックス
- スキンアニメーションを読み込みます。COLLADAファイルを書き出した3DCGソフトのCOLLADAの実装状況により、スキンアニメーションを読み込むと問題を起こす場合があります。その場合は、このチェックボックスをオフにしてください。
●COLLADAエクスポータの使用方法
COLLADA形式(dae)で出力するには、「ファイル」メニューの「エクスポート」サブメニューより、「COLLADA」を選択します。
表示されるエクスポートダイアログボックスで、保存するテクスチャのファイル形式など各種設定を行うことが可能です。
●「COLLADAエクスポート設定」ダイアログボックス
「基本設定」は他のファイル形式でエクスポートする際と同様の設定項目となりますので、ここでは「COLLADAエクスポート設定」について説明します。
- 「面の最大頂点数」ポップアップメニュー
- エクスポートされるデータの1つの面を構成する最大頂点数を設定します。「3点(三角形)」、「4点 (四角形)」、「制限なし」から選択することが可能で、標準では、「4点(四角形)」に設定されています。
エクスポートされたデータはポリゴンメッシュとなるため、面を三角ポリゴンとして出力するか、四角ポリゴンとして出力するか、あるいは五角形以上も利用するのかを設定する項目となります。
- 「テクスチャ・フォルダ」テキストボックス
- 出力に対応しているマッピングが行われている場合、そのイメージも同時に保存されます。
このテキストボックスでは、それらのイメージを収録するフォルダの名称を任意に設定することができます。
なお、このテキストボックスで設定を行わない(入力しない)場合には、COLLADAファイル(dae)を保存する階層と同じ場所にイメージを直接保存します。 - 「ファイル形式」ポップアップメニュー
- 保存するテクスチャイメージのファイル形式を「bmp」、「png」、「tga」、「tiff」、「jpg」より選択することができ、標準では「jpg」が選択されています。
- 「整数誤差の丸め」チェックボックス
- 本来整数になるべき数値について、内部の計算誤差によって小数点以下が生じる場合、一定以下の小数点を丸めて出力します。
- 「重複データのチェック」チェックボックス
- オンにすると、複数の面で共有している頂点をそれぞれの面ごとに書き出すのではなく、頂点の重複をチェックして一度しか書き出さない設定となります。
これによって、データのサイズを小さくすることができますが、書き出しの時間は長くなります。 - 「両面化」チェックボックス
- ポリゴンの表と裏の両面を表示されるようにします。ポリゴンの数が2倍になるのでデータサイズは大きくなります。形状によって形状の内側だけが表示される場合に使用してください。
- 「面の反転」チェックボックス
- 形状が裏返っている状態や内側が見えるのに外側が見えない状態のときに使用します。
裏返っている形状と正常な形状が混在している場合には、それぞれの形状を逆転させることにより、裏返っている形状が正常になる場合もあります。 - 「行列前処理済みの頂点」チェックボックス
- COLLADAではアニメーションを考慮しているため、階層(ノード)構造を持ち、それぞれのノードに変換行列を持つことができます。COLLADAExporterでは一部のジョイントはCOLLADAのノードとして変換行列を出力しますが、未サポートのジョイントが含まれたパート以下では正しく変換行列が出力されないため、COLLADA上で正常な位置にパートが出力されないことがあります。
このチェックボックスを使用すると途中の変換行列はすべて頂点に前処理されますので、途中のジョイントの効果は無視されます。静止した物体には有効です。 - 「アニメーション」チェックボックス
- Shade3DでCOLLADAの定義で表現できないアニメーションが設定されている場合、正しくCOLLADAファイルを書き出せないことがあります。その場合は、このチェックボックスをオフにしてください。
- 「管理情報」グループ
- COLLADAファイル内に管理情報を記録します。日本語を入力することもできますが、読み込む3DCGソフトによっては正しく表示されない場合もありますので、英数字で入力することをお勧めします。
●エクスポート時の形状
出力する全ての形状を1つのメッシュとして出力します。
Shade3D形状 | COLLADA | 備考 |
---|---|---|
閉じた線形状 | 出力する全ての形状を1つのメッシュとして出力 | Shade3Dの閉じた線形状が同一平面にない場合は、三角形に分割する。形状情報の「穴」チェックボックスには未対応 |
開いた線形状 | ||
線形状の回転体 | Shade3Dの線形状の回転体のの形状情報[閉じた線形状]チェックボックス、回転開始、終了角度に対応 | |
線形状の掃引体 | ||
円 | ||
円の回転体 | Shade3Dの円の回転体の形状情報の[閉じた線形状]チェックボックス、回転開始、終了角度に対応 | |
円の掃引体 | ||
球 | ||
自由曲面 | ||
ポリゴンメッシュ | ポリゴンメッシュの角の丸めに対応 | |
メタメッシュ | ||
ブーリアンレンダリングには非対応 | ||
リンクオブジェクト |
基本的には、上の表のとおり、出力する形状を1つのメッシュとして出力しますが、「掃引体」のときにのみ、3つのメッシュとして書き出されます。
なお、ブーリアンレンダリングには対応していません。
●表面材質の対応
Shade3Dの表面材質ウインドウの以下のパラメータに対応しています。
- 拡散反射色
- テクスチャーマッピング
●テクスチャーマッピングの対応
テクスチャーマッピングにも対応しています。
しかし、複数レイヤーにマッピングが設定されている場合には、1番目の階層のマッピングデータのみを書き出します。
注意テクスチャーマッピングの属性は「拡散反射」のみとなります。
●カメラ・光源の対応
光源の情報はサポートしていません。
カメラの位置情報は書き出すことができます。
●ジョイントの対応
「直線移動ジョイント」、「回転ジョイント」、「拡大縮小ジョイント」、「均等拡大縮小ジョイント」に対応しています。
上記以外のジョイントは変換されません。
注意COLLADAエクスポータはスキン設定には対応していません。