パーティクルフィジックスリファレンス
パーティクルフィジックスの各設定項目について説明します。
●「パーティクル発生源の設定」ダイアログボックス
パーティクル発生源に関する設定を行ないます。
「emitter [発生源 パーティクルフィジックス]」パートを選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「パーティクル属性設定...」を選択することによって、設定を行うことができます。
パーティクル発生源の設定 |
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- 「プレビューに反映」チェックボックス
- オンにすると、モーションウインドウに設定されているパーティクルの動きを図形ウインドウで表示することができます。
このとき、パーティクルは球の集合体で表現されます。 - 「レンダリングに反映」チェックボックス
- オンにすると、レンダリング時に設定したパーティクルが反映されるようになります。
◆「基本設定」タブ
- 「発生角度」スライダ、テキストボックス
- パーティクルを発生させる角度を設定します。図形ウインドウに表示される円錐の中心軸を0.0としたときの傾きを設定します。
- 「発生数」テキストボックス
- 1秒間に放出するパーティクルの数を設定します。
30フレーム/秒のときは、この発生数を30で割った値が1フレームで放出されるパーティクルの数になります。 - 「放出力」テキストボックス
- パーティクルが発生したときの初速度をm / 秒単位で設定します。
- 「ばらつき」スライダ、テキストボックス
- パーティクルの寿命と放出力をばらつかせます。設定することによって、より自然にパーティクルを飛ばことができます。
- 「フライング」テキストボックス
- モーション再生前から指定秒分のパーティクルを自己発生させておくことができます。
◆「アニメーション」タブ
- 「サイズ」テキストボックス
- 発生時のパーティクルの最大サイズをm単位で設定します。
グラフでは0.0~1.0倍することにより、アニメーション時のパーティクルサイズを変化させることができます。 - 「寿命」テキストボックス
- パーティクルが発生してから消滅するまでの時間を秒単位で設定します。
- パーティクルアニメーション
-
- グラデーションバー
パーティクル発生源の色の変化を設定します。内部をクリックすることにより、マーカーを追加することができます。最大6個まで追加することが可能です。
また、マーカーをドラッグすることで左右に値を移動させることができます。マーカーを上下にドラッグすることでマーカーを削除します。ただし、左右両端のマーカーは削除することができません。- マーカー
グラデーションバーでのしきいの色を表します。
また、マーカーで区切った部分の色、サイズ、透明度、発光をグラフにて指定することができるようになります。- ライフサイクルグラフ
各マーカーの部分の色、サイズ、透明度、発光を曲線グラフで設定できます。また、選択されたマーカー位置での色、サイズ、透明度、発光の情報はグラフの各設定で表示、変更することができます。- 「色」カラーボックス
- ライフサイクルグラフ内でマーカーと連動しているポイントがある位置の色情報を設定します。
- 「サイズ」スライダ、テキストボックス
- ライフサイクルグラフ内でマーカーと連動しているポイントがある位置のサイズの比率を設定します。
- 「透明度」スライダ、テキストボックス
- ライフサイクルグラフ内でマーカーと連動しているポイントがある位置の透明度の比率を設定します。
- 「発光」スライダ、テキストボックス
- ライフサイクルグラフ内でマーカーと連動しているポイントがある位置の発光の比率を設定します。
発光が「0.0」のときは発光しません。発光が「1.0」のときは指定した色の状態になります。
◆「効果」タブ
- 「光の影響を受ける」チェックボックス
- オンにすると、パーティクル発生源が光源からの光を受けるようになります。オフのときは光の影響は受けず、ビルボードで設定した色がそのまま使用されます。
オブジェクトをパーティクルに設定した場合は、反映されません。 - 「発光での加算合成」チェックボックス
- オンにすると、ビルボードで設定したパーティクルを「アニメーション」タブで設定した発光の値に関係なく加算合成します。
設定することで、輝いているような表現が可能になります。 - 「影を落とす」チェックボックス
- オンにすると、光源が作る影を落とします。 対応する光源は無限遠光源、点光源、スポットライトの3つです。オブジェクトをパーティクルに設定した場合は、反映されません。
●「風の設定」ダイアログボックス
任意で作成した各風(平行風、乱気流、竜巻、引力)の設定に関する設定を行ないます。設定は図形ウインドウ上のプレビューに反映されます。
「Wind [風の名称 - パーティクルフィジックス]」パートを選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「風の設定...」を選択することによって、設定を行うことができます。
◆平行風
風(平行風)の設定 |
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- 「平行風として有効」チェックボックス
- オンにすると、平行風を有効にします。
- 「風の起こる半径」テキストボックス
- 風が起こる始点を中心とした円の半径を設定します。
- 「風の強さ」テキストボックス
- 風の強さ(始点からの最大風速)を設定します。
- 「有効角度」スライダ、テキストボックス
- 風オブジェクトの終点の角度を設定します。
- 「減衰の強さ」スライダ、テキストボックス
- 減衰の強さを設定します。
設定することによって、始点から離れるほど風力が弱まります。
◆乱気流
風(乱気流)の設定 |
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- 「乱気流として有効」チェックボックス
- オンにすると、乱気流を有効にします。
- 「風の起こる範囲」テキストボックス
- 風の起こる範囲をX、Y、Z方向から設定します。m単位で指定できます。
- 「風の強さ」テキストボックス
- 風の強さ(領域内で吹く風の最大風速)を設定します。
◆竜巻
風(竜巻)の設定 |
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- 「竜巻として有効」チェックボックス
- オンにすると、竜巻を有効にします。
- 「風の起こる始点半径」テキストボックス
- 風が起こる始点を中心とした円の半径を設定します。
- 「風の起こる終点半径」テキストボックス
- 風が起こる終点を中心とした円の半径を設定します。
- 「風の強さ」テキストボックス
- 風の強さ(始点からの最大風速)を設定します。
- 「減衰の強さ」スライダ、テキストボックス
- 減衰の強さを設定します。
設定することによって、始点から離れるほど風力が弱まります。 - 「竜巻の向き反転」チェックボックス
- オンにすると、竜巻の向きを反転します。
オフにすると、上から見て時計回りに回転します。
◆引力
風(引力)の設定 |
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- 「引力として有効」チェックボックス
- オンにすると、引力を有効にします。
- 「引力の起こる半径」テキストボックス
- 始点を中心とした円の半径を設定します。引力は終端が基点となります。
- 「引力の強さ」テキストボックス
- 引力の強さ(始点の向きの強さ)を設定します。
- 「有効角度」スライダ、テキストボックス
- 風オブジェクトの終点の角度を設定します。
- 「減衰の強さ」スライダ、テキストボックス
- 減衰の強さを設定します。設定することによって、始点から離れるほど引力が弱まります。
●「オブジェクトの物理設定」ダイアログボックス
任意で作成した物理オブジェクトに関する設定を行ないます。
「physical [物理オブジェクト - パーティクルフィジックス]」パート内にある形状を選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「物理設定...」を選択することによって、設定を行うことができます。
オブジェクトの物理設定 |
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- プレビューに反映
- オンにすると、設定が図形ウインドウ上で反映されるようになります。
- レンダリングに反映
- オンにすると、設定がレンダリング結果に反映されるようになります。
- 力を受ける
- オンにすると、他のオブジェクトに設定してある衝突判定の影響を受けるようになります。
- 「開始フレーム」テキストボックス
- 力を受ける場合の、開始フレーム位置を指定します。開始フレームから終了フレームの間で力を受けます。開始フレームと終了フレーム両方に0を指定した場合は、すべてのフレームにて力を受けることになります。
- 「終了フレーム」テキストボックス
- 力を受ける場合の、終了フレーム位置を指定します。開始フレームから終了フレームの間で力を受けます。開始フレームと終了フレーム両方に0を指定した場合は、すべてのフレームにて力を受けることになります。
- オブジェクト情報
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- 「基本形状」グループ
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- 「基本形状」ポップアップメニュー
- 図形ウインドウ上で表示するプレビュー形状を設定します。「球」「ボックス」「メッシュ」から選択できます。プレビュー形状には図形ウインドウ上で「p」の表記がつくようになります。
- 「精度」ポップアップメニュー
- プレビュー形状の分割の精度を設定します。
「粗い(再帰分割なし)」「普通(再帰分割 8)」「細かい(再帰分割 16)」「もっとも細かい(再帰分割 32)」から選択できます。
- 「物質」ポップアップメニュー
- 質量密度、跳ね返りの強さ、摩擦を設定します。
「金」、「ウラン」、「鉛」、「銅」、「鉄」、「アルミニウム」、「マグネシウム」、「水」、「木材」、「空気」、「煙」、「カスタム」から選択できます。 - 「詳細情報」グループ
- 「物質」ポップアップメニューから「カスタム」を選択したときのみ有効になります。
- 「質量密度」ポップアップメニュー、スライダ、テキストボックス
- 物体全体を均一の密度に設定します。
「金」、「ウラン」、「鉛」、「銅」、「鉄」、「アルミニウム」、「マグネシウム」、「水」、「木材」、「空気」、「煙」、「カスタム」を選択から選択できます。 - 「跳ね返りの強さ」スライダ、テキストボックス
- 跳ね返り係数を設定します。
- 「摩擦の強さ」スライダ、テキストボックス
- 衝突時に発生する摩擦の強さを設定します。
- 「その他」グループ
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- 「初速度」テキストボックス
- オブジェクトが受けるモーションウインドウ上での初速度を設定します。設定した初速度を元にオブジェクトが物理計算されます。
左からX,Y,Z座標軸の初速度を設定できます。
●「パーティクルの物理設定」ダイアログボックス
パーティクル発生源を作成、またはツールボックスの「作成」タブの「プラグイン」グループにある「パーティクルフィジックス」から「ビルボード」を選択して作成したビルボードに関する物理設定を行ないます。
「particle [ ビルボード - パーティクルフィジックス ]」パートを選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「物理設定...」を選択することによって、設定を行うことができます。
パーティクルの物理設定 |
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- オブジェクト情報
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- 「基本形状」グループ
-
- 「基本形状」ポップアップメニュー
- 図形ウインドウ上で表示するプレビュー形状を設定します。「球」「ボックス」「メッシュ」から選択できます。プレビュー形状には図形ウインドウ上で「p」の表記がつくようになります。
- 「精度」ポップアップメニュー
- プレビュー形状の分割の精度を設定します。
「粗い(再帰分割なし)」「普通(再帰分割 8)」「細かい(再帰分割 16)」「もっとも細かい(再帰分割 32)」から選択できます。
注意ビルボードパーティクルのときは、基本形状は「球」、 精度は「粗い」となり変更することはできません。
- 「物質」ポップアップメニュー
- 質量密度、跳ね返りの強さ、摩擦を設定します。
「金」、「ウラン」、「鉛」、「銅」、「鉄」、「アルミニウム」、「マグネシウム」、「水」、「木材」、「空気」、「煙」、「カスタム」から選択できます。 - 「詳細情報」グループ
- 「物質」ポップアップメニューから「カスタム」を選択したときのみ有効になります。
- 「質量密度」ポップアップメニュー、スライダ、テキストボックス
- 物体全体を均一の密度に設定します。
「金」、「ウラン」、「鉛」、「銅」、「鉄」、「アルミニウム」、「マグネシウム」、「水」、「木材」、「空気」、「煙」、「カスタム」を選択から選択できます。 - 「跳ね返りの強さ」スライダ、テキストボックス
- 跳ね返り係数を設定します。
- 「摩擦の強さ」スライダ、テキストボックス
- 衝突時に発生する摩擦の強さを設定します。
- 「衝突判定」グループ
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- 「衝突判定」チェックボックス
- オンにすると、他のオブジェクトに設定してある衝突判定の影響を受けるようになります。
- 「パーティクル同士の衝突判定」チェックボックス
- オンにすると、他のパーティクルに設定してある衝突判定の影響を受けるようになります。
- 「衝突時に消滅」チェックボックス
- オンにすると、衝突判定の設定がしてあるオブジェクトまたはパーティクルの影響を受けて消滅するようになります。
●「ビルボードの設定」ダイアログボックス
パーティクル発生源を作成、またはツールボックスの「作成」タブの「プラグイン」グループにある「パーティクルフィジックス」から「ビルボード」を選択して作成したビルボードに関する設定を行ないます。
「particle [ビルボード - パーティクルフィジックス]」パートを選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「ビルボードの設定...」を選択することによって、設定を行うことができます。
ビルボードの設定 |
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- ピクチャーボックス
- ビルボードのプレビューを表示します。
「色画像」、「アルファ画像」、「合成」のプレビューを表示します。動画を読み込んだ場合は、アニメーションが再生されます。 - 「ビルボードの種類」ポップアップメニュー
- ビルボードの種類を設定します。
「ノイズボール」、「カスタム画像」から選択できます。 - 「読込」ボタン
- ビルボード画像をファイルから読み込みます。
「ビルボードの種類」ポップアップメニューから「カスタム画像」を選択しているときのみ有効です。 - 「保存」ボタン
- 選択されたビルボードの画像をファイルとして出力します。
「ビルボードの種類」ポップアップメニューから「ノイズボール」を選択している場合は、ノイズボールの画像(RGBA)が出力されます。ビルボードの種類で「カスタム画像」を選択している場合は、ビルボードに適用されているマスターイメージが出力されます。 - 「ノイズ」スライダ、テキストボックス
- ノイズの濃淡を設定します。
「ビルボードの種類」ポップアップメニューから「ノイズボール」を選択しているときのみ有効です。 - 「粗さ」ポップアップメニュー
- ノイズの密度を設定します。「粗い」、「普通」、「細かい」から選択できます。
「ビルボードの種類」ポップアップメニューから「ノイズボール」を選択しているときのみ有効です。 - 「透明」スライダ、テキストボックス
- 透明度設定します。「アルファ画像」のピクチャーボックスのみに反映されます。
- 「中心から離れると不透明」チェックボックス
- オンにすると、中心から離れるにしたがって透明になります。「ビルボードの種類」ポップアップメニューから「ノイズボール」を選択しているときのみ有効です。
- 「ループ再生」チェックボックス
- オンにすると、動画の画像がビルボードとして指定されている場合にループ再生します。
- 「再生のずれ」スライダ、テキストボックス
- 動画のカスタム画像がビルボードとして指定されている場合、動画の開始位置をランダムにずらします。
●「パーティクルフィジックス設定」ダイアログボックス
パーティクルフィジックスの設定をレンダリングに反映する際に必要な設定を行います。
イメージウィンドウの「効果」タブから「パーティクルフィジックス」を選択した状態で、「設定」ボタンをクリックすることによって、設定を行うことができます。
パーティクルフィジックス設定 |
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- 「ワールド情報」グループ
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- 「重力」ポップアップメニュー
- 重力加速度をコンボボックスでプリセット指定できます。
「月」、「水星」、「火星」、「天王星」、「金星」、「土星」、「地球」、「海王星」、「木星」、「カスタム」から選択できます。 - 「重力」スライダ、テキストボックス
- 重力をG単位で設定できます。1.0で地球での9.8 m/s^2( = 1G)に相当します。「重力」コンボボックスにて「カスタム」を選択した場合に変更が有効になります。
- 「空気抵抗」チェックボックス
- オンにすると、空気抵抗を有効にします。
- 「モーションブラー」グループ
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- 「モーションブラー」チェックボックス
- オンにすると、モーションブラーの効果を有効にします。
- 「影響フレーム数」ポップアップメニュー
- モーションブラーの影響が出るフレーム数を設定します。
- 「エフェクタ」グループ
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- 「影を落とす」スライダ、テキストボックス
- ビルボードで設定したパーティクルが影を落とす場合の影の濃度を設定します。「1.0」に近づくにつれて、影が濃くなります。
ビルボードで表現されるパーティクル同士に落ちる影については、この設定の影響を受けません。