形状の衝突判定
発生させたパーティクル(粒子)があるシーンに対して物理的な衝突判定を行うことができます。作成したパーティクルの動きと形状を物理計算によって相互に影響させあいます。
●衝突判定の設定方法
- 「● パーティクルを発生」と同じ手順でパーティクルの発生源を作成します。
- ツールボックスの「作成」タブの「プラグイン」グループにある「パーティクルフィジックス」から「物理オブジェクト初期設定」を選択します。
 ブラウザに「physical [物理オブジェクト - パーティクルフィジックス]」パートが作成されました。
  
 
- ツールボックスの「作成」タブの「形状」グループから「球」を選択して、球を作成します。
  
 球を先ほど作成した「physical [物理オブジェクト - パーティクルフィジックス]」パートの中に入れます。
   
- 球を選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「物理設定...」を選択します。「物質」ポップアップメニューから「空気」を選択します。
   
- 「モーション」ウインドウの再生ボタン をクリックして、透視図からモーションを確認します。 をクリックして、透視図からモーションを確認します。
  
 物理設定ダイアログボックスで物質を「空気」に設定したことによって、衝突判定で上方向に浮かぶように移動しました。
 また、「物質」を「木材」に設定すると、衝突判定で下方向に落ちるように移動します。
   
●物が跳ね返る衝突判定の設定方法
- ShadeExplorerの「プリセット」から「ドキュメント - サンプル」の「Plugin Manul」内にある「PM_particlephysics01.shd」ファイルを開きます。
   
- ツールボックスの「作成」タブの「プラグイン」グループにある「パーティクルフィジックス」から「物理オブジェクト初期設定」を選択します。
 作成された「physical [物理オブジェクト - パーティクルフィジックス]」パートの中に全ての形状を入れます。
  
- 壁と床になる閉じた線形状を複数選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「物理設定...」を選択します。「力を受ける」チェックボックスをオフにしてOKボタンをクリックします。
 オブジェクトの物理設定   
- 球を選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「物理設定...」を選択します。基本形状ポップアップメニューを「球」、「物質」ポップアップメニューを「木材」に設定します。
 オブジェクトの物理設定   
- 「モーション」ウインドウの再生ボタン をクリックして、透視図からモーションを確認します。 をクリックして、透視図からモーションを確認します。
  
 物理設定を行った球が力を受けない設定をした形状に衝突すると、自動的に球が跳ね返ることが確認できます。
●初速度を使った衝突判定の設定方法
- ShadeExplorerの「プリセット」から「ドキュメント - サンプル」の「Plugin Manul」内にある「PM_particlephysics02.shd」ファイルを開きます。
   
- ツールボックスの「作成」タブの「プラグイン」グループにある「パーティクルフィジックス」から「物理オブジェクト初期設定」を選択します。
 作成された「physical [物理オブジェクト - パーティクルフィジックス]」パートの中に全ての形状を入れます。
   
- 床になる閉じた線形状を選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「物理設定...」を選択します。
 「力を受ける」チェックボックスをオフにしてOKボタンをクリックします。
 オブジェクトの物理設定   
- 球を選択した状態で、ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「物理設定...」を選択します。「基本形状」ポップアップメニューを「球」、「物質」ポップアップメニューを「木材」に設定します。
 「初速度」テキストボックスを左から「0」、「3」、「5」に設定します。
 オブジェクトの物理設定   
- 「モーション」ウインドウの再生ボタン をクリックして、透視図からモーションを確認します。 をクリックして、透視図からモーションを確認します。
  
 初速度を設定したことによってモーション開始時の速度が設定され、球が投げ出されたようにブロックに向かってぶつかります。
 初速度は、左からX、Y、Z軸の初速度を表しています。
 ここではY軸に「3m」、Z軸「5m」の速さで設定されたため、少し上へ進みながら重力によって徐々に下へ落ちていく動きが表現できました。
●物理計算に関するプレビューの表示切り替え
コントロールバーにある「パーティクルプレビュー」ボタンをオフにすることによって、物理計算に関係するワイヤフレームの描画を行わないよう設定ができます。
レンダリング時には、影響を受けません。
参照コントロールバーに「パーティクルプレビュー」ボタンが表示されていない場合は、コントロールバー上で右クリック(Windows)|[Control]キー+クリック(macOS)して、ポップアップメニューの「図面設定」を「hide」以外に設定してください。