エイムコンストレインツ
エイムコンストレインツは、形状と任意のターゲット間に連動構造を作成し、常にターゲットの方向に追従する形状を作成することができる機能です。エイムコンストレインツを応用することで、複雑な関節構造を持った形状のポーズやモーションを簡単に設定することができます。また、ターゲットをカメラに設定することで、常にカメラに対して正面を向く形状を作成することもできます。これにより、平面に樹木などのテクスチャマッピングをしただけの形状が、カメラの角度によって見えなくなるのを防ぐことができます。
注意エイムコンストレインツは、ProfessionalとStandardにのみ搭載されている機能です。
●形状をターゲットにする
形状をターゲットにした連動構造を作成し、動作を確認します。
◆連動を設定する
- ShadeExplorer から「プリセット」の「ドキュメント-サンプル」にある「Referemce Manual」に収録されている「aimconstraints.shd」を開きます。
- 「表示」メニューから「ブラウザ」を選択して、ブラウザを表示します。
- 「|Turret」ジョイントを選択します。
- ツールボックスの「パート」タブから「エイムコンストレインツ ターゲット」を選択します。
「エイムコンストレインツ ターゲット」ダイアログボックスが表示されます。
>エイムコンストレインツ ターゲット - 「エイムコンストレインツ ターゲット作成」ダイアログボックスの「IKエンドを形状化する」チェックボックスがオフであることを確認して、「OK」ボタンをクリックします。
- 3次元カーソルの位置を砲身の先端に合わせて、クリックまたはドラッグします。なお、ドラッグの方向と距離は動作に影響しません。
「|Turret」ジョイントに連動が設定され、ブラウザに「|Turret(形状連動):エイムコンストレインツ」と表示されます。
「|Turret(形状連動):エイムコンストレインツ」ジョイントの下にボールジョイントが作成され、ブラウザに「ターゲット:エイムコンストレインツ」と表示されます。
- 「ターゲット:エイムコンストレインツ」を選択します。
- 編集モードを「ジョイント」に切り替えて、マニピュレータをドラッグして「ターゲット:エイムコンストレインツ」を動かします。
ターゲットの動きに砲塔が追従するのが確認できます。
「|Turret(形状連動):エイムコンストレインツ」ジョイントはY軸回転の回転ジョイントなので、上面図での操作に連動します。 - 「編集」ー「取り消し」で元の位置に戻してから、「ターゲット:エイムコンストレインツ」を「|body:ルート(スマートキネマティクス)」ジョイントの外に移動します。
- 「|body:ルート(スマートキネマティクス)」ジョイントを選択します。
- 編集モードを「ジョイント」に切り替えて、マニピュレータを上面図でドラッグして「|body:ルート(スマートキネマティクス)」ジョイントを動かします。
形状が移動しても、砲塔が常にターゲットの方向を向いているのが確認できます。
「|Turret(形状連動):エイムコンストレインツ」ジョイントはY軸回転の回転ジョイントなので、上面図での操作に連動します。 - 「表示」メニューから「モーション」を選択して、「モーション」ウインドウを表示します。
- 「モーション」ウインドウの再生ボタンをクリックして、モーションをプレビューします。
歩行モーションに合わせて、砲塔がターゲットの方向を向いているのが確認できます。
◆連動を解除する
ターゲットのボールジョイントを削除することで、形状とターゲットの連動を解除することができます。
- これまで作業を行ってきたシーンから、「ターゲット:エイムコンストレインツ」を選択します。
- 「編集」メニューから「削除」を選択して、ボールジョイントを削除します。
- 形状とターゲットの連動が解除され、ブラウザの表示が「|Turret」に戻ります。
◆階層構造に連動を設定する
- ShadeExplorer から「プリセット」の「ドキュメント-サンプル」にある「Reference Manual」に収録されている「aimconstraints.shd」を開きます。
- 「表示」メニューから「ブラウザ」を選択して、ブラウザを表示します。
- 「|Turret」ジョイントを選択します。
- ツールボックスの「パート」タブから「エイムコンストレインツ ターゲット」を選択します。
「エイムコンストレインツ ターゲット」ダイアログボックスが表示されます。 - 「エイムコンストレインツ ターゲット」ダイアログボックスの「IKエンドを形状化する」チェックボックスをオンにして、「OK」ボタンをクリックします。
>エイムコンストレインツ ターゲット - 3次元カーソルの位置を砲身の先端に合わせて、クリックまたはドラッグします。なお、ドラッグの方向と距離は動作に影響しません。
「|Turret」ジョイントに連動が設定され、ブラウザに「|Turret(形状連動):エイムコンストレインツ」と表示されます。
「|Turret(形状連動):エイムコンストレインツ」ジョイント内にボールジョイントが作成され、ブラウザに「エンド:エイムコンストレインツ」と表示されます。
「|Turret(形状連動):エイムコンストレインツ」ジョイントの下にボールジョイントが作成され、ブラウザに「ターゲット:エイムコンストレインツ」と表示されます。
- 「エンド:エイムコンストレインツ」を「|Cannon」ジョイント内に移動します。
「ターゲット:エイムコンストレインツ」を「|body:ルート(スマートキネマティクス)」ジョイントの外に移動します。
- 「ターゲット:エイムコンストレインツ」が選択されていることを確認します。
編集モードを「ジョイント」に切り替えて、マニピュレータをドラッグして「ターゲット:エイムコンストレインツ」を上下左右に動かします。
ターゲットの動きに砲塔と砲身が追従するのが確認できます。
「|Turret(形状連動):エイムコンストレインツ」ジョイントはY軸回転の回転ジョイントなので、上面図での操作に連動します。
「|Cannon」ジョイントはZ軸回転の回転ジョイントなので、正面図または右面図での操作に連動します。
TIPS連続モードにしてから「オフセット」を選択すると、ツールを再選択することなく、続けて操作をすることができます。
- 「表示」メニューから「モーション」を選択して、「モーション」ウインドウを表示します。
- 「モーション」ウインドウの再生ボタンをクリックして、モーションをプレビューします。
歩行モーションに合わせて、砲塔と砲身がターゲットの方向を向いているのが確認できます。
●カメラをターゲットにする
カメラをターゲットにした連動構造を作成し、動作を確認します。
「カメラ」ウインドウで現在選択されているカメラがターゲットになります。
◆連動を設定する
- 「ファイル」メニューから「新規シーン」を選択して、新規シーンを作成します。
- 「表示」メニューから「ブラウザ」を選択して、ブラウザを表示します。
- ツールボックスの「パート」タブから「回転」を選択して、正面図でY軸回転の回転ジョイントを作成します。
- 回転ジョイントが選択されている状態で、ツールボックスの「作成」タブの「一般」ボタンをクリックし、表示されたツールから「長方形」を選択して、閉じた線形状を作成します。
ブラウザで、作成した閉じた線形状が回転ジョイントに内包されていることを確認します。
- 回転ジョイントを選択します。
- ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「エイムコンストレインツ カメラ連動設定」を選択します。
「エイムコンストレインツ カメラ連動設定」ダイアログボックスが表示されます。
エイムコンストレインツ カメラ連動設定 - 「エイムコンストレインツ カメラ連動設定」ダイアログボックスの「適用」チェックボックスをオンにして「OK」ボタンをクリックします。
図形ウインドウ上に、方向を示すワイヤーフレームが表示されます。
ブラウザの「回転」ジョイントの表示が、「回転(カメラ連動):エイムコンストレインツ」に変わります。
- 「カメラ」ウインドウまたは図形ウインドウ上でのマウス操作でカメラを動かします。
カメラの方向を向くように、閉じた線形状が回転します。
参照カメラの操作については、『Shade3D マニュアル』を参照してください。
◆連動を解除する
カスタム情報から、形状とカメラの連動を解除することができます。
- これまで作業を行ってきたシーンから、「回転(カメラ連動):エイムコンストレインツ」を選択します。
- ブラウザの「情報」ポップアップメニューから「エイムコンストレインツ カメラ連動設定」を選択します。
「エイムコンストレインツ カメラ連動設定」ダイアログボックスが表示されます。 - 「エイムコンストレインツ カメラ連動設定」ダイアログボックスの「適用」チェックボックスをオフにして、「OK」ボタンをクリックします。
形状とカメラの連動が解除され、ブラウザの表示が「回転」に戻ります。