ボーンジョイントの情報
ボーンジョイントを選択したときに表示されます。ボーンの変換行列やジョイントとしてのパラメータを表示します。
●「変換行列」グループ
ボーンの位置/回転情報を持つ変換行列を指定します。ボールジョイントや回転ジョイントの「パート属性としての行列」と役割が似ていますが、ボーンでの変換行列はその行列だけでボーン自身の位置と回転が決定されます。
ここで指定されているボーンの位置と回転は、ジョイント値としてのオフセットが0、回転が0のときのものになります。
ボーンのときは「パート属性としての行列」やポジションは存在しません。
注意形状の特性上「パートの変換をリセット」および「すべてのパートの変換をリセット」はボーン対しては実行されません。
●「ボーンジョイント属性」グループ
◆「オイラー角」タブ
- 「X」「Y」「Z」テキストボックス、スライダ
- ボーンの中心を軸として、「X」「Y」「Z」の各方向へ回転します。テキストボックスには、ジョイント値が0の状態からの相対的な値が表示され、操作によって、ジョイント値がどの程度変更されるのかを把握することができます。
また、「範囲」チェックボックスをオンにすることにより、XYZ軸中心の回転角度の最小と最大を指定することができます。これにより、ジョイントモードでの回転を制限したり、回転ジョイントと同じ操作をボーンだけで行うことができるようになります。
「回転」タブを選択している場合は、XYZ軸ごとに相対的に回転を行います。角度の範囲指定はオイラー角タブで指定したもので制限がかかります。
- 「範囲」チェックボックス
- 「オイラー角」タブが選択されている場合に、XYZ軸ごとの回転角度の最小、最大値を制限することができます。
- 「オフセット」テキストボックス
- ボーンを配置した位置からのオフセット移動量を「X」「Y」「Z」方向毎に表示します。数値を入力してオフセット移動量を変更することができます。オフセット移動量を変更することで、アニメーション時のボーン位置を変更することができます。
- 「ノードサイズ」テキストボックス
- ボーンの表示上の半径を指定します。このパラメータは、ボーン自身の挙動には影響しません。図形ウインドウ上の見た目だけの変更になります。
- 「補間法」ポップアップメニュー
- クオータニオンによる回転計算の補間法を「Shade 13互換」「標準」から選択できます。
「標準」を選択すると、以下のような問題を回避することができます。- 回転したボールジョイントにスキン設定し、ウエイトを設定すると頂点が不正に回転する場合がある(この問題が発生するのは、ジョイントがリセットされた状態でも回転の値が設定されているジョイントのみとなります)
注意「標準」に変更するとスキン設定は容易になりますが、下位互換は無くなりますので、Shade 14 以前のバージョンでシーンを開くと形状が破綻するなどの問題が発生する場合がありますのでご注意ください。
◆「回転」タブ
- 「X」「Y」「Z」テキストボックス、スライダ
- 「回転」タブのスライダは、スライダ上のどの位置からでもドラッグを開始することが可能です。ジョイント値に関係なく、「0」から値が表示されます。「オイラー角」タブのスライダ、テキストボックスと「回転」タブのスライダ、テキストボックスの基本的な役割は同じです。
●「軸の整列」グループ
- 「自動で軸合わせ」チェックボックス
- ボーンの子がオブジェクトモードで移動した場合に、ローカル座標でのボーンの進行方向の中心軸を自動的に指定の軸向きに補正します。
- 「軸」ポップアップメニュー
- 軸合わせとして「X」「Y」「Z」「その他」より選択します。「その他」を選択した場合は、「軸方向」テキストボックスで指定したベクトル方向が中心軸になります。
- 「軸方向」テキストボックス
- 軸合わせを行う際の軸方向に相当するベクトルを表示/指定します。
- 「適用」ボタン
- 中心軸を変更した場合に「適用」ボタンを押すと、即座にボーンの中心位置が指定された軸に変更されます。
また、軸方向で指定されたベクトルが単位行列でない場合は、単位行列に変換されます。