Shade3D オンラインヘルプ [目次]

「カメラ」ウインドウ

「表示」メニューから「カメラ」を選択、または統合パレットの「カメラ」ウインドウの表示切替ボタンをクリックすると表示されます。

「カメラ」ウインドウは、カメラの設定を行い、透視図に表示される視野を決定します。

●「基本設定」グループ

ジョイスティック
中心からドラッグすると、「視点」「注視点」「視点&注視点」「ズーム」の各ラジオボタンの選択に従い、それぞれの要素を移動させて、視野を変更します。
「視点」ラジオボタンが選択されているときは、ドラッグした方向に視点を移動します。「注視点」ラジオボタンが選択されているときは、ドラッグした方向に注視点を移動します。
「視点&注視点」ラジオボタンが選択されているときは、ドラッグした方向に視点と注視点の距離を保ったまま、視点と注視点を平行移動します。

参考 「視点&注視点」ラジオボタンが選択された状態で、[Ctrl]キー(Windows)|[Option]キー(macOS)を押しながらジョイスティックを上下にドラッグすると、視点と注視点が前後に平行移動します。


「ズーム」ラジオボタンが選択されているときは、左右へのドラッグで焦点距離(画角)、上下へのドラッグで視点と被写体との距離を変更して、ズームイン/アウトします。

参考 「ズーム」ラジオボタンが選択された状態で、[Ctrl]キー(Windows)|[Option]キー(macOS)を押しながらジョイスティック内を上下にドラッグすると、視点が固定され、視点と注視点を結ぶサイト(視線)に沿って、注視点の位置のみが変化します。透視図内の見かけ上の表示は変わりません。

「<<」(戻る)ボタン
クリックするごとに、ジョイスティックで変更したカメラの視野を1つ前の状態に戻します。
「>>」(進む)ボタン
クリックするごとに、ジョイスティックで変更したカメラの視野を1つ先の状態に進めます。
カメラ選択ポップアップメニュー
透視図の表示やレンダリングに使用するアクティブなカメラを選択します。カメラ形状を作成すると、カメラ選択ポップアップメニューに追加され、選択することができます。「削除」を選択すると、選択されているカメラが削除されます。
「情報」ボタン
カメラのカスタム属性を持つプラグインをインストールしている場合、そのカスタム属性が表示されます。
「視点」ラジオボタン
選択すると、ジョイスティック内の操作を視点に切り替えます。
「注視点」ラジオボタン
選択すると、ジョイスティック内の操作を注視点に切り替えます。
「視点&注視点」ラジオボタン
選択すると、ジョイスティック内の操作を視点&注視点に切り替えます。
「ズーム」ラジオボタン
選択すると、ジョイスティック内の操作をズームに切り替えます。
焦点距離テキストボックス
カメラの焦点距離を表示します。ズームの変更によって数値もリアルタイムに反映されます。また、焦点距離を直接数値入力することもできます。
「立方体」チェックボックス
オンにすると、視野の変更中に、透視図に視点と注視点を結ぶ直線や主要な被写体の範囲を示す立方体、グローバル座標のX軸、Z軸、水平線が表示されます。
「速度」ポップアップメニュー
ジョイスティック上のドラッグの距離が、各要素の変更量に反映される程度を「遅い」「速い」「最も速い」から選択します。早くするに従って、少しのドラッグ距離で、視野が大きく変化します。
「記憶」ポップアップメニュー
現在のカメラの視点と注視点の情報から、形状を作成します。
「線形状」
現在の視点を始点、注視点を終点とする開いた線形状を作成します。
「スポットライト」
現在の視点を位置、注視点を照らす先、焦点距離(画角)を照射角度としてスポットライトを作成します。
「カメラ」
現在の視野の設定で、新しいカメラ形状を作成します。
「メタカメラ」
現在の視野の設定で、新しいメタカメラを作成します。
「復帰」ポップアップメニュー
現在選択している形状の情報から、カメラを作成します。
「形状」
現在のカメラに、図形ウインドウ上で選択されている線形状の始点を視点、終点を注視点として適用します。スポットライトまたは点光源が選択されている場合は、選択されているスポットライトの位置を視点、照らす先を注視点として適用します。点光源が選択されている場合は、視線方向は変更しないまま視点を点光源の位置に移動します。
「初期設定」
視野の設定を初期設定に戻します。
「+X」「-X」「+Y」「-Y」「+Z」「-Z」
原点を注視点として、各座標軸から原点を水平に見るように視点を移動します。
「読込」ボタン
カメラ設定ファイル(.shdcmr、.xmlshdcmr)を読み込んで、「カメラ」ウインドウの設定に適用します。
「保存」ボタン
現在の「カメラ」ウインドウの設定をカメラ設定ファイル(.shdcmr、.xmlshdcmr)として保存します。
「座標系連動」チェックボックス、ポップアップメニュー
カメラの切り替えと保存したパーマネント座標軸の設定を同期させます。「座標系連動」チェックボックスをオンにし、ポップアップメニューで連動させる座標系を選択します。この設定を行っておくと、「図面切り替え」ポップアップメニューで座標系と連動させたカメラを選択することで、座標系も同期させてビューを切り替えることが可能です。
「モード」ポップアップメニュー
視線方向を制限します。
「通常」
カメラは垂直方向を見る(視線をY軸に平行にする)ことができません。
「上面図」
カメラを垂直方向に向けることができます。ただし、「上面図」では、カメラをZ軸方向に向けることができません。
「フリー」
方向の制限はありませんが、宙返りすると、視野はさかさまになったままになります。
「平行投影」チェックボックス
注視点位置に平行投影スクリーンを置き、平行投影を行います。背景は上半球か下半球のいずれか透視図中央に近いほうの背景カラーとマッピングカラーのマッピングスライダ値による乗算合成の色となります。背景パターンは表示されません。

●「セット&連動」グループ

視点と注視点の位置をコントロールします。

◆「フィット」グループ

「選択形状に合わせる」ボタン
現在選択されている形状が透視図におさまるように、自動的に視野を変更します。

◆「視点」のボタン群

「カーソル」ボタン
3次元カーソルの位置に視点が移動します。
「形状」ボタン
選択している形状の中心に視点が移動します。「形状」ボタンを形状編集モードで押した場合は、選択されているコントロールポイントの中心に設定されます。
「連動」ボタン
選択している形状の中心に視点が移動し、形状の動きにも追従します。連動が設定されると、「連動」ボタンが「解除」ボタンに切り替わります。「解除」ボタンをクリックすると、連動を解除することができます。

◆「注視点」のボタン群

「カーソル」ボタン
3次元カーソルの位置に注視点が移動します。
「形状」ボタン
選択している形状の中心に注視点が移動します。「形状」ボタンを形状編集モードで押した場合は、選択されているコントロールポイントの中心に設定されます。
「連動」ボタン
選択している形状の中心に注視点が移動し、形状の動きにも追従します。連動が設定されると、「連動」ボタンが「解除」ボタンに切り替わります。「解除」ボタンをクリックすると、連動を解除することができます。

◆「視点&注視点」グループ

「カーソル」ボタン
現在の視点と注視点の相対位置を維持した状態で、3次元カーソルの位置が注視点になるように視点と注視点が移動します。
「形状」ボタン
現在の視点と注視点の相対位置を維持した状態で、形状の中心が注視点になるように視点と注視点が移動します。「形状」ボタンを形状編集モードで押した場合は、選択されているコントロールポイントの中心に設定されます。

●「表示」グループ

 
「レンダリング範囲」チェックボックス
オンにすると、レンダリングされる範囲を透視図のスクリーン上に表示します。
「カメラオブジェクト」グループ
このグループにあるチェックボックスは、カメラ選択ポップアップメニューからカメラ形状を選択しているときにアクティブになり、選択しているカメラ形状の図形ウインドウでの表示を変更できます。
「視野」チェックボックス
選択しているカメラ形状の視点と注視点の位置、画角を表す4角錐を図形ウインドウ上に表示します。
「視線」チェックボックス
選択しているカメラ形状の視点と注視点を結ぶ視線を図形ウインドウ上に表示します。
「パス」チェックボックス
カメラにモーションが設定されている場合、その移動パスを表示します。
「スケール」スライダ、テキストボックス
写野を透視図に表示するときのスケールを変更します。画角や視点位置を変更することなく、中心にズームインしたり、写野外を確認することができます。
「セーフゾーン」チェックボックス、テキストボックス
オンにすると、ビデオ出力用のセーフゾーンを透視図およびカメラ、メタカメラに表示します。イメージサイズに対するパーセンテージをテキストボックスに入力して、設定することもできます。

●「詳細設定」グループ

「あおり補正」スライダ、テキストボックス
垂直方向のパースを補正します。「1」のときに完全に補正されます。それ以上では逆に強調されます。
「傾き」スライダ、テキストボックス
視野を回転します。負の値のときに逆時計回りに、正の値のときに時計回りに回転します。
「焦点」ボタン
3次元カーソル位置に対する視線に垂直な面が、被写体面として設定されます。
「焦点」スライダ、テキストボックス
パストレーシングのときに、被写界深度の効果をシミュレートすることができます。「0」でない値に設定すると、「焦点」ボタンによって設定された被写体面を基準に、被写界深度の処理が行われます。値が大きいほど、被写界深度が浅く、ボケの程度も大きくなります。
「シフト」スライダ、テキストボックス
平行あおり補正を行います。視点をずらすことで視線方向を水平にずらし、視線に垂直な面が、視線からの距離にしたがって水平にずれて見えます。
「ライズ」スライダ、テキストボックス
平行あおり補正を行います。視点をずらすことで視線方向を垂直にずらし、視線に垂直な面が、視線からの距離にしたがって垂直にずれて見えます。
「フィルムシフト」スライダ、テキストボックス
平行あおり補正を行います。注視点をずらすことで視線方向を水平にずらし、視線に垂直な面が、視線からの距離にしたがって水平にずれて見えます。
「フィルムライズ」スライダ、テキストボックス
平行あおり補正を行います。注視点をずらすことで視線方向を垂直にずらし、視線に垂直な面が、視線からの距離にしたがって垂直にずれて見えます。
「フィルムスイング」スライダ、テキストボックス
光軸あおり補正を行います。視線方向を左右に傾け、光軸に垂直な面とフィルムを傾けることで、左右のパースペクティブを変更します。
「フィルムティルト」スライダ、テキストボックス
光軸あおり補正を行います。視線方向を上下に傾け、光軸に垂直な面とフィルムを傾けることで、上下のパースペクティブを変更します。
「レンズスイング」スライダ、テキストボックス
光軸あおり補正を行います。光軸を左右に傾け、焦点面とフィルムを傾けることで左右のピントの合い具合を変更します。この効果は、パストレーシングでレンダリングした場合にのみ有効です。
「レンズティルト」スライダ、テキストボックス
光軸あおり補正を行います。光軸を上下に傾け、焦点面とフィルムを傾けることで上下のピントの合い具合を変更します。この効果は、パストレーシングでレンダリングした場合にのみ有効です。

●「立体視設定」グループ

立体視を行うカメラの設定を行います。

「立体視カメラ」チェックボックス
立体視レンダリングを行う場合はオンにします。
「立体視カメラ」ポップアップメニュー
立体視レンダリングの方式を設定します。
平行法
左目画像を左、右目画像を右に配置します。平行法での裸眼立体視に利用します。視点数が3以上のときは左から順に配置されます。
交差法
右目画像を左、左目画像を右に配置します。交差法での裸眼立体視に利用します。視点数が3以上のときは右から順に配置されます。
トップアンドボトム
立体視レンダリングの左目、右目画像を上下に配置します。一般的な3Dモニタ、テレビが対応し、特に偏光方式3Dに最適な形式です。

参照トップアンドボトム

赤青メガネ(デュボア法)
赤青メガネを使用するアナグリフ法の中では、比較的高い色の再現性を得られます。原色の強い画像では立体感が得られない場合があります。
また、合成時にHDR情報が失われるため、OpenEXR形式などを利用したHDR画像編集には向きません。
赤青メガネ(ハーフカラー)
赤青メガネを使用するアナグリフ法で、一部の色を再現されます。原色の強い画像では立体感が得られない場合があります。
赤青メガネ(モノクロ)
赤青メガネを使用するアナグリフ法で、モノクロ画像に変換をしてから合成をします。色は失われますが、明確な立体感が得られます。
ストライピング(左優先)
各視点の画像を縦1ラインごとに左から配置します。
ストライピング(右優先)
各視点の画像を縦1ラインごとに右から配置します。レンチキュラー方式、視差バリア方式の裸眼立体視ディスプレイで直接立体表示をすることができます。
視点数、レンダリングサイズの横幅、縦横比、印刷解像度を適切に合わせることで、レンチキュラーシートを利用した立体視印刷物の作成が可能です。
左目画像のみ
左目画像のみを表示します。
右目画像のみ
右目画像のみを表示します。
「視点数」テキストボックス
視点の数を設定します。
「カメラタイプ」ポップアップメニュー
カメラの配置方法を設定します。
平行配置
カメラの向きを平行に配置します。視野が重なるため、安定した結果が得られます。
輻輳配置
注視点を中心としてカメラを回転させて配置します。視野の重ならない場所が出るものの、レンチキュラー印刷向けの画像を作成する場合など、視差角を大きく、多視点にする場合の歪を防ぐことができます。
「ゼロ視差面」テキストボックス
「ゼロ視差面」ポップアップメニューから「数値入力」を選択すると入力可能になります。
左右のカメラの視差がゼロになる距離(シーン内距離)を設定します。この距離よりも手前がモニタから飛び出して見え、奥がモニタから引っ込んで見えます。
「ゼロ視差面」ポップアップメニュー
「ゼロ視差面」テキストボックスの設定方法を選択します。
「カメラ間距離」テキストボックス
カメラを左右に動かす距離(シーン内距離)を設定します。
「自動計算」チェックボックス
オンにすると、「カメラ間距離」テキストボックスを自動計算して設定します。
「背景マッピング補正」チェックボックス
オンにすると、背景を考慮して、ゼロ視差面とカメラ間距離を計算します。
背景にマッピングを設定する場合、オンにすると立体感は弱くなりますが、背景の視差が大きくなり過ぎることを防ぐことができます。
背景にマッピングを設定しない場合は、オフにすることで立体感を最大にすることができます。
「自動更新」チェックボックス
オンにすると、カメラ操作を行った際に各設定が自動的に更新されます。
「更新」ボタン
シーン内の形状の位置を取得して、仮想スクリーンとカメラ間距離を自動計算します。
「モニター設定」ポップアップメニュー
出力先の情報の設定方法を設定します。または、登録されているモニター設定から使用するモニターを選択します。
サイズと解像度
表示機器の物理的なサイズと解像度を設定します。
DPI(レンダリング設定)
レンダリング設定の「イメージ」タブの「解像度」(DPI)の設定を使用します。
「サイズ」テキストボックス
モニターのサイズ(対角距離)を設定します。
「解像度」テキストボックス
モニターの最大解像度を設定します。
「プロファイル」ポップアップメニュー
立体感を調整します。モニター設定に合わせた値を自動設定するプリセットのほか、数値入力によるカスタム調整も行えます。
「視差角」テキストボックス
「プロファイル」ポップアップメニューで、「カスタム(視差角設定)」を選択すると設定できます。
立体感を調整するための角度を設定します。値を大きくすると立体感が強調されます。長時間視聴時の視覚疲労や不快感を避けるため、1.0以下に設定することを推奨します。
「飛び出し量」テキストボックス
「プロファイル」ポップアップメニューで、「カスタム(深度設定)」を選択すると設定できます。
モニターから飛び出して見える仮想的な距離(実寸)を設定します。
「引っ込み量」テキストボックス
「プロファイル」ポップアップメニューで、「カスタム(深度設定)」を選択すると設定できます。
モニターから引っ込んで見える仮想的な距離(実寸)を設定します。
「視聴距離」テキストボックス
「プロファイル」ポップアップメニューで、「カスタム(視差角設定)」または「カスタム(深度設定)」を選択すると設定できます。
モニターの設置位置から観察位置までの距離(実寸)を設定します。
「両眼間距離」テキストボックス
「プロファイル」ポップアップメニューで、「カスタム(視差角設定)」または「カスタム(深度設定)」を選択すると設定できます。
左右の目の間隔(実寸)を設定します。子供を考慮する場合は、50mmに設定します。

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