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「道路線形」縦断線形対応

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道路や鉄道で使用される道路線形形状の作成方法が変更となり、空間内の平面上での「平面線形」と、曲線長に対する高さを制御する「縦断線形」に分けて編集できるようになりました。これにより、上下方向の起伏についてより詳細に作成できるようになりました。

平面線形は透視図や上面図などの「3D図面」上で設定できる他、「平面線形」図面にて形状の回転、拡大縮小などの変形によらず平面線形を編集可能です。

注意Ver.25からの変更点として、高さの変更は「縦断線形」図面上で行うように変更されたため、3D図面上では高さの変更はできなくなりました。

「縦断線形」は「縦断線形」図面にて作成ができます。横軸に平面線形曲線の「曲線長」、縦軸に「高さ」が対応しており制御点を追加して3次元上の曲線の起伏をつけることができます。

注意Ver.25以前で作成された道路線形はVer.26の仕様には変換されません。ただし、Ver.25相当の表示がされます。

「道路線形」
インターフェイス「ツールボックス」 > 「作成」グループ > 「一般」 > 「道路線形」
メインメニュー「ツール」 > 「作成」 > 「一般」 > 「道路線形」

「コントロールポイントを追加」
ショートカットX+ZWindows/command+optionmacOSを押しながら「道路線形」を横切るようにドラッグ
インターフェイス「ツールボックス」 > 「編集」 > 「線形状」 > 「編集」グループ > 「コントロールポイントを追加」
メインメニュー「ツール」 > 「編集[線形状]」 > 「コントロールポイントを追加」

「コントロールポイント編集」
インターフェイス「ツールボックス」 > 「編集」 > 「線形状」 > 「編集」グループ > 「コントロールポイント編集」
メインメニュー「ツール」 > 「編集[線形状]」 > 「コントロールポイント編集」


「平面線形」図面
インターフェイス「ナビゲーションコントロールバー > 「図面切り替え」ポップアップメニュー > 「平面図形」
メインメニュー「図形」 > 「アクティブビュー」 > 「表示図面」 > 「平面線形」

「縦断線形」図面
インターフェイス「ナビゲーションコントロールバー > 「図面切り替え」ポップアップメニュー > 「縦断線形」
メインメニュー「図形」 > 「アクティブビュー」 > 「表示図面」 > 「縦断線形」


「道路線形」ツールパラメータ

注意
・Ver.26.0 にて「終了時端を閉じる」「縦断曲線の長さ」は廃止されました。
・「縦断線形」編集機能の追加に伴い、道路線形のプリミティブ作成時に細かい高さの変化はつけれられなくなりました。
 最初の1点目を追加した時のみ高さの情報が「縦断線形ポイント」として記録され、2点目以降はコントロールポイントの高さは3D図上に表示される形状に反映されません。

「基準面」セレクタ
平面線形を構成する平面の向きを選択します。「XY」、「YZ」、「XZ」から選択します。
「ポイント追加」でポイントを追加する前に図面をクリックすると、「基準面」が図面の平面に設定されます。
道路線形の初期の変形では、「XY」が正面図、「YZ」が右面図、「XZ」上面図がそのまま「平面線形」のポイントと同じになります。道路線形に回転などの変形がある場合には、変形に応じたローカル座標の三軸に従った「XY」、「YZ」、「XZ」の向きが指定されます
「形状を維持」チェックボックス
オンのとき、「長さ」や「角度」を変更したポイントの先の形状を維持します

変更前(135の表示のあるポイントをポイント座標リストで選択)

長さの変更(1000mmを500mmに変更)

角度の変更(角度を135から90に変更)

オフのとき、「長さ」や「角度」を変更したポイントによって先の形状が変化します。

変更前(135の表示のあるポイントをポイント座標リストで選択)

長さの変更(1000mmを500mmに変更)

角度の変更(角度を135から90に変更)

「角度」テキストボックス
ポイント座標リストで選択されているポイントの前後(リストの上下)のポイントからなる角度が表示されます。
値を変更すると角度が変更されます。
「長さ」テキストボックス
ポイント座標リストで選択されているポイントの前(リストの上)のポイントからの長さが表示されます。
値を変更すると長さが変更されます。
「起点側曲率半径」テキストボックス
平面線形のパラメータで、カーブ始まり時の平面上での曲率半径が表示されます。
値を変更すると起点側曲率半径が変更されます。
値に「0」を入力すると起点側曲率半径は無限大(∞)とみなされます。(カーブの始まりはハンドルが真っ直ぐの状態から始め、急ハンドルの必要がないため)
「円弧の曲率半径」テキストボックス
平面線形のパラメータで、円弧の平面上での曲率半径が表示されます。
値を変更すると円弧の曲率半径が変更されます。
「円弧の距離」テキストボックス
平面線形のパラメータで、円弧部分の、平面上での曲線区間の長さが表示されます。
値を変更すると円弧の距離が変更されます。
「終点側曲率半径」テキストボックス
平面線形のパラメータで、カーブ終わり時の平面上での曲率半径が表示されます。
値を変更すると終点側曲率半径が変更されます。
値に「0」を入力すると終点側曲率半径は無限大(∞)とみなされます。(カーブの終わりはハンドルが真っ直ぐの状態に戻り、急ハンドルの必要がないため)
「単位」ラベル
現在選択されている単位が表示されます。
「ポイント追加」
ポイント座標リストで選択されている項目の直下にポイント(座標値:0.0,0.0,0.0)を追加します。
「ポイント削除」
ポイント座標リストで選択されている項目を削除します。
「ポイント座標リスト」
作成中のポイントの座標値を表示します。
値を変更後EnterWindows/returnmacOSまたはTabでポイントの座標が変更されます。

「コントロールポイントを追加」

「縦断線形」図面で「道路線形」を選択しているとき、使用できます。

ツールを選択後、道路線形を交差するようにドラッグして交差位置にコントロールポイントを追加します。

TIPSX+ZWindows/command+optionmacOSを押しながら「道路線形」を横切るようにドラッグで同様の操作を行えます。

「編集モード」は自動的に「形状編集」モードに切り替わります。

「縦断線形」図面で「コントロールポイントを追加」を選択し、道路線形上をドラッグ

交差部分にコントロールポイントが追加される

「コントロールポイント編集」

図面によって使用できる機能が異なります。

「平面線形」図面、「上面図」などの3D表示図面で「道路線形」のコントロールポイントを選択して実行

「道路線形」ツールパラメータが表示され、選択しているコントロールポイントがハイライト表示されます。

「道路線形」作成時と同様にコントロールポイントの編集を行えます。

「縦断線形」図面で「縦断線形ポイント」を選択して実行

「縦断線形ポイント」ダイアログボックスが表示されます。

「左側角度」テキストボックス
最も左にある「縦断線形ポイント」以外を選択しているとき、有効となります。
「縦断線形ポイント」を 1つのみ選択しているとき、有効となります。
一つ前の点からの、曲線内の直線部分の傾斜角度を指定します。数値は、平面線形上の距離に対する高さの比率で入力します。
例:傾斜45度の上り坂にする場合、高さ/横=1となります。
「左側角度」:「 0.5 」
「左側角度」:「 1.0 」
「左側距離」テキストボックス
最も左にある「縦断線形ポイント」以外を選択しているとき、有効となります。
「縦断線形ポイント」を 1つのみ選択しているとき、有効となります。
一つ前の点からの、「平面曲線」上の曲線距離の位置を指定します。
「左側距離」:「 700 」
「左側距離」:「 1200 」
「Y座標」テキストボックス
コントロールポイントの高さを指定します。
「Y座標」:「 500 」
「Y座標」:「 1100 」
「VCL」テキストボックス
Vertical Curve Lengthの略で、緩和曲線が適用される平面曲線上の曲線距離を指定します。
数値が大きいほど、カーブの距離が長くなります。
「VCL」:「 0 」
「VCL」:「 600 」
「曲線タイプ」ラジオボタン
緩和曲線のタイプを選択します。「単円」、「二次曲線」から選択します。
「単円」
一定の半径の円弧を用いた曲線となります。
「二次曲線」
x、yの実数係数による二次式(放物線)を用いた曲線となります。

「平面線形」図面

「道路線形」曲線のうち、「平面線形」を表示します。

「道路線形」に対してを回転、拡大縮小、移動などの変形を行った場合、変形による同一性を保つために曲線全体が変形され、図面上での「平面線形」が確認しにくくなります。

「平面線形」図面での表示
「平面線形」図面では、変形の影響を受けていない「平面線形」の表示と編集を行うことができます。
変形前の「道路線形」、右下に「平面線形」図面を表示
変形後の「道路線形」(Z軸で回転)、「平面線形」での表示は変わらず
「平面線形」図面上でのオブジェクトの移動およびコントロールポイントの編集は、3D上のコントロールポイントおよび3D図面にも反映されます。
形状の不正部分表示
設定値によっては不正な形状になる場合があります。その場合、不正な形状の箇所にバツ印が表示されます。

「縦断線形」図面

「道路線形」曲線のうち、「縦断線形」を表示します。

「縦断線形」は「始端からの平面線形曲線の曲線長位置に対する高さ」を定義する曲線です。3D図上のコントロールポイントとは別に、2点以上の「縦断線形ポイント」で定義されます。「X軸」が曲線長を表し、「Y軸」は高さを表します。

「道路線形」の始端
設定された「縦断線形」曲線に対して、「 x = 0 」の位置が始端の「道路線形」の高さとなります。
「道路線形」の終端
「 x = [平面線形曲線の長さ] 」が終端の「道路線形」の高さとなり、この位置は「平面線形」に応じて変化します。
「縦断線形ポイント」を置ける位置
始端の高さの定義が必要なため、「縦断線形ポイント」は「 x = 0 」より右には置けません。( x = 0 より左には置くことができます。)
終端の高さの定義が必要なため、「縦断線形ポイント」は「 x = [平面線形曲線の長さ]」より左には置けません。( x = [平面線形曲線の長さ] より右には置くことができます。)
コントロールポイントを追加
「コントロールポイントを追加」で「縦断線形ポイント」を追加することができます。
参照「コントロールポイントを追加」
コントロールポイントを削除
「形状編集」モードでコントロールポイントを選択し、削除をすることで「縦断線形ポイント」を削除できます。
注意定義の仕様上「2点以上」かつ、始端は「 x < 0 」、終端は「 x > [平面線形曲線の長さ]」」となるように正規化されます。
コントロールポイントを編集
「形状編集」モードでコントロールポイントを選択し「コントロールポイント編集」で「縦断線形ポイント」の詳細設定を行えます。
参照「コントロールポイント編集」
オブジェクトの移動、「平面線形」の編集
「縦断線形」図面上でのオブジェクトの移動およびコントロールポイントの編集は、高さの起伏の変化として3D図面にも反映されます。
3D図面や「平面線形」図面で「平面線形」を編集した場合、「縦断線形」は「[平面線形曲線の長さ]の変化の分だけ X方向にスケーリング」されます。
形状の不正部分表示
設定値によっては不正な形状になる場合があります。その場合、不正な形状の箇所にバツ印が表示されます。

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