アンビエントオクルージョン
Basic | Standard | Professional | Civil | Ultimate |
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形状自身の凹凸や形状同士で発生する遮蔽を計算し、遮蔽の多い箇所を黒に近づけることで大域照明に近い効果を簡易的に表現するレンダリング機能です。
「テクスチャベイク」から利用することでメタバース向けのモデルにリアルな陰影を付与するオクルージョンマップを作成することができます。
メタバース用途以外にも凹凸や重なり、設置面の強調など最終イメージの調整にも有用となります。
重要Standard / Professional / Civil / Ultimate にのみ搭載されている機能です。
インターフェイス「レンダリング設定」 > 「効果」タブ > 「アンビエントオクルージョン」グループ
レンダリング設定(効果タブ)
レンダリングの「手法」が「パストレーシング」のとき、有効となります。
- 「アンビエントオクルージョン」チェックボックス
- オンのとき、アンビエントオクルージョンが有効となります。
- 「アンビエントオクルージョン」テキストボックス、スライダ
- アンビエントオクルージョンの効果の適用率を(0.0 ~ 1.0)の範囲で設定します。
- 値が小さいほど効果が弱くなります。
- 左から 0.0、0.25、0.5、0.75、1.0 (環境光+アンビエントオクルージョン)
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- 「距離」テキストボックス
- 遮蔽されているかどうかを判定する最大距離を設定します。
- 値が小さいほど、近距離のオブジェクトの影響しか受けなくなります。
- シーンのサイズなどに合わせて調整します。
- 左から 2、10、100、250、500(環境高+アンビエントオクルージョン、形状サイズ X:469、Y:750、Z:508)
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使用例
環境光+アンビエントオクルージョン
簡易的な大域照明を表現できます。周囲のオブジェクト色の相互作用やIBLは反映されません。
左:オフ 右:オン
大域照明パストレーシング+アンビエントオクルージョン
大域照明の溝の陰影などを強調します。見た目の調整のみ行うので照明のシミュレーションとしては不正確な結果となります。
左:オフ 右:オン
マルチパスレンダリング
アンビエントオクルージョンがオフの状態でも、マルチパスレンダリングでオクルージョンパスを生成することができます。
レンダリング結果とは別にオクルージョンパスが必要なときに有効です。
左:RGBパス(アンビエントオクルージョン:オフ) 右:マルチパスレンダリングで生成されたオクルージョンパス
AIノイズ除去の使用
パストレーシングでは特有の高周波ノイズが発生するので、通常はAIノイズ除去と併用します。
左:AIノイズ除去オフ 右:AIノイズ除去オン (アンビエントオクルージョン:オン)