「ラッピングメッシュ」
OpenVDBライブラリを使用した「アダプティブ」モードを追加しました。
Basic | Standard | Professional | Civil | Ultimate |
---|---|---|---|---|
O | O | O | O | O |
従来機能との比較・変更点
従来機能と比較して計算時のメモリ使用量・処理速度が大幅に改善されています。
また、生成されるポリゴンは適応的に頂点が生成されるため、誤差の少ないより滑らかな形状を作成することができます。
使用方法
形状を1つ以上選択してラッピングメッシュを行います。
メインメニューより:ツール>編集[共通]>「ラッピングメッシュ」を選択します。
ツールボックスより:編集>共通>その他グループ>「ラッピングメッシュ」を選択します。
ツールパラメータの「適用」をクリックするとラッピングメッシュが適用されます。
ツールパラメータ
- 「タイプ」ポップアップメニュー
- ラッピングメッシュの計算方式を「アダプティブ」「レガシー」より選択します。
- 「レガシー」は、15.0の動作と同等のものです。一般的には「アダプティブ」の使用を推奨します。
- 「前処理」グループ
- 「レガシー」モードでは「曲面の分割」ポップアップメニュー以外ディムとなります。
- 「曲面の分割」ポップアップメニュー
- 自由曲面や角の丸めが適用されている形状をポリゴン化する際の分割数を「分割しない」「粗い」「普通」「細かい」「最も細かい」から選択します。
- 分割数を細かくすることで、オリジナルの形状をより細かいポリゴンに分割してからラッピング処理を行います。
- 通常、Shade3Dのプリミティブや自由曲面は粗い分割数で作成されるため、3Dプリント用に形状の出力を行うとポリゴンの角が目立ってしまう傾向があります。この設定で細かく分割することでポリゴン面の目立たない形状を出力することができます。
- ※図面の表示をフラットシェーディングに設定するとこの問題を確認しやすくなります。
- 「法線の向きを修正」チェックボックス
- オンのとき、法線の向きを修正します。
- 「閉じていない形状」ポップアップメニュー
- 閉じていない形状に対する処理を「穴埋め」「自動厚みづけ」「そのまま処理」「削除」から選択します。
- 「メッシュ生成」グループ
- 「レガシー」モードでは「ボクセル分割数」テキストボックス以外ディムとなります。
- 「ボクセル分割数」ポップアップメニュー
- 生成時のボクセルの分割数を「カスタム」「粗い」「普通」「細かい」「最も細かい」から選択します。
- 細かいほど生成されるポリゴンメッシュの精度が高くなります。
- 「ボクセル分割数」テキストボックス
- 生成時のボクセルの分割数を数値で指定します。
- 「生成頂点をまとめる」ポップアップメニュー
- 生成される頂点をまとめる数を「無し」「1」~「5」から選択します。
- 平な面上にある形状にあまり影響しない頂点などをまとめる段階数を選択します。
- 「稜線の最適化」チェックボックス
- オンのとき、稜線の最適化を行います。
- 鋭角部分や細かいへこみ部分のある程度の回避を見込めます。
- ポリゴン数により計算時間が増加します。
- 「シェルの分割」チェックボックス
- オンのとき、シェルの分割を行います。
- 「ゴミシェルの削除」チェックボックス
- オンのとき、生成されるシェルのうちボクセル化エラーなどで発生した細かいシェルを削除します。
- 「警告メッセージボックスを表示する」チェックボックス
- オンのとき、生成されるポリゴンメッシュ数が多くなる場合などの警告をメッセージを表示します。
- 「自動更新」チェックボックス
- オンのとき、ツールパラメータの変更をリアルタイムで適用します。
- 「更新」ボタン
- ツールパラメータの変更を適用します。
- 「適用」ボタン
- ラッピングメッシュを適用し処理を終了します。
- 「キャンセル」ボタン
- ラッピングメッシュを適所せずに処理を終了します。