LSCMでのUV展開
ゆがみの少ないLSCM(Least Squares Conformal Map)形式でUV展開を行います。
使用方法
●選択面のLSCM展開
- 展開するポリゴンメッシュを選択し、形状編集モードに入ります。
- 展開する面を選択します。
- 任意の図形ウインドウの表示を「UV」に切り替えます。
- 「UVメニュー」から「UV作成」またはメッシュの「UV」から「UV作成」を選択します。
- 「UVツールパラメータ」で一番左のLSCMアイコンが選択されていることを確認します。
- 「選択面を展開」をクリックしてUV展開します。
●フェイスグループのLSCM展開
- フェイスグループを設定したポリゴンメッシュを選択し、形状編集モードに入ります。
- 「UVメニュー」から「「UV作成」を選択します。
- 左のLSCMアイコンが選択されていることを確認して「すべての面を展開」をクリックします。
- すべてのフェイスグルーブと、それ以外の面がそれぞれ個別にUV展開されます。
- 形状情報ウインドウなどでフェイスグループごとに選択し、再配置します。
注意フェイスグループ以外の面は「UV切り替え」メニューの「非フェイスグループ」から選択します。
●選択稜線(UVシーム)からのLSCM展開
- 展開するポリゴンメッシュを選択し、形状編集モードに入ります。
- 展開するガイドとなる稜線を設定します。
- メッシュの「選択稜線」から「記憶」を選択してUVシームを作成します。
- 「UVメニュー」から「UV作成」を選択します。
- 左のLSCMアイコンが選択されていることを確認して「すべての面を展開」をクリックします。
- UVシーム(記憶した稜線)を切断線としてUV展開します。
- メッシュツールの「連続面選択」ツールでUVアイランドごとに選択して再配置します。
注意展開されたUVアイランドは個別に連続面をもっています。
◆シーム作成時の注意点
UVシームはそこを境にオブジェクトを完全に分離する連続した線となっている必要があります。
UVシームが途切れている場合や、オブジェクトの途中で終了している場合は正しく展開されません。
顔の正中線をシームにする場合など、途中に開口部のあるオブジェクトではそこでループ選択が止まりますので、さらにシームを追加する必要があります。
- オブジェクトの途中でUVシームが終了しているためUVシームから展開していません。
- UVシームが途切れているためUVシームから展開していません。
- オブジェクトの端から端までUVシームが連続しているためUVシームから正しく展開しています。
- UV表示の図面で頂点選択モードにし、ピン留めしたい頂点を2つ以上選択します。
- ツールパラメータの「記憶」をクリックします。
- ツールパラメータの「ライブ」をチェックします。
- ピン留めされた頂点をドラッグすると、ピン同士の位置関係を計算し、UVメッシュの比率を維持した変形がリアルタイムに行われます。
- 「すべて展開」ボタン
- 「すべて展開」ボタンで展開する場合、以下の条件によって展開方法を決定します。
- UV展開をしていない場合:初期値のUVの位置とピンの位置を計算して展開します。
- UV展開をしている場合:展開済みのUVとピンの位置をもとにして展開します。
- LSCMの再計算と更新
- ピンの操作をする場合、以下の条件によって再計算と更新が行われます。
- LSCMで展開したUV:ピン操作による再計算とUVメッシュの更新が行われます。
- LSCM以外で展開したUV:ピン操作による再計算とUVメッシュの更新は行われません。
- 「ライブ」チェックボックス
- ピンの操作をする場合、「ライブ」チェックボックスの状態によって更新のタイミングを決定します。
- オンにすると、ピン操作による再計算とUVメッシュの更新がリアルタイムに行われます。
- オフにすると、ピン操作後(マウスリリース時)に再計算とUVメッシュの更新が行われます。
- LSCMの情報
- LSCM展開されたUVアイランドとピンの情報を保存します。
- LSCM展開されたUVアイランドとピンの情報は、シーンに保存されます。この情報は次回LSCM展開時やピン操作時に反映されます。
●ピンの使用
フェイスグループ、またはシーム機能で展開したUVマップに対してピンによる拘束を行い、メッシュの比率を維持した編集を行えます。
注意「ライブ」のオン・オフを行うには再度「UV作成」を選択してツールパラメータを表示します。
注意「UVポイントの吸着」をオフにして切り離した1つのUVアイランドに対してピン操作を行うと、分離は解除されます。
注意事項
注意「ライブ」チェックボックスがオンのときは、ピン以外の頂点の編集は行えません。
注意「UVアイランド」:LSCM方式で展開された個々のUV。それぞれが個別に面の連続情報を持っています。